カテゴリー「写真機材」の記事

写真機材関係のお話しです。

2017.08.05

時代の流れ スライディングアダプター

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2週間ほど前だったか、銀一に行ったときに、スライディングアダプターの中古が3個くらい並んでいるのを発見した。

上の写真がスライディングアダプターだけど、プロカメラマンでも物撮りがメインの人でないとほとんど知らない機材だ。

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4×5の後ろ側、つまりフィルムホルダーが入る部分にこのアダプターを付けて、それに中判のデジタルバックを着けるというもの。

なぜこんなのが必要か、というと、、、

デジタルバックはライブビューが出来なかったので、ファインダーを見るときと、撮影するバックタイプと、切り換えをスムーズにしたい、というニーズから生まれた機材だ。

今でこそライブビューが現実的に使えるデジタルバックがあるので、これがなくても何とかなると言えばそう。

写真はなにかの解説を書くために撮ったので、2010年。僕は今でもこれを使って撮影している。

さて、銀一に戻るけど、、、

このアダプターが3個以上中古として在庫さている、ということに驚いた。

なぜかというと、このアダプターはすでに生産終了で、新たに買うとなると、他の同等品となる。それでも存在するから助かるけど、、新品だと結構な値段になる。たぶん10万以上かな。僕も10年以上前に買ったときは15万くらいで買ったような気がする。

で、今、銀一でいくらで中古が売られているか?というと、、、だいたい3万くらい。


これを見たときは自分の目を疑った。

ホンの3年ほど前くらいは、中古として出る数が少なくて、出ればすぐに売れたもので、しかも、値段も12,3万という値付けだった。それでも右から左へと売れていった。

今では3万でも買う人はいないのだ。

銀一の馴染みの人にその話をしたら、ここ1,2年、急激に売れなくなったそうだ。

つまり、これが必要なフォトグラファーはすでに僕のように持っていて、複数は必要ないし、壊れないので買わない。新たに物撮りをやる人、例えばそういうフォトグラファーのアシスタントから独立して同じような仕事をしていこうという新人フォトグラファーが居ればこれを買うだろうけど、それほど多くはない。

もちろん、アマチュアが買うものではないし。

プロの中でも本当の物撮りのプロしかこれが欲しいという人はいない。

中判のデジタルバックの値崩れもかなりなものだけど、こういう付属品も必要なフォトグラファーの絶対数が少ないので、余る一方だろう。

いろいろなフォトグラファーとお話しする機会があるけど、中判のデジタルバックで仕事をしていても、例えばそれが必要なクライアントが無くなったら、機材もいらなくなる、という話は良く聞く。

僕の周りでも、中判のデジタルバックを買ったけど、仕事内容の変化で、必要なくなり、手放す人は何人もいた。35とちがって、中判のデジタルバックは必要な人がプロに限られるので、中古市場が圧倒的に小さくて、値崩れを起こしやすいんだよね。
この辺りは飲食店の厨房機器と同じで、何百万もする厨房機器が廃業と同時に中古になって安く処分される、というのに似ている。

この手の大判フィルム時代の機材をデジタル化したもので仕事出来るのはあと何年だろうか?

今はその時代の遺産で食っているようなものだけど、やがては壊れて無くなる。そういう時代は何で写真を撮っているんだろう。


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2017.07.29

Profoto Air Remote for SONY

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Profoto Air Remote for SONYを使っています。

前から欲しかったんですが、、、なにせ高い。金額ですが。

これのキヤノン用を持っています。

キヤノン用はProfoto B2を買ったときにキャンペーンでAirRemoteが付いてくる時があって、キヤノン用を選びました。

単体で買うと5万円くらいかな。

5万と言えば今、プロの間でも流行っている中華ストロボのADとか買えますし。僕もProfoto D1をスタジオで使っていなかったら今頃は中華ストロボで撮影していたかもしれません。

ソニー用は半年ほど前に出たのですが、金額を理由に買うのが今になってしまいました。

最近はほとんどロケではソニーばかり使っていて、いよいよ専用のAirRemoteがないと不便になっていて。

ロケ用のストロボはProfotoB2ばっかり使っているので、それでハイスピードシンクロをしたいとなるとメーカー専用のAirRemoteを使うしかないのです。

α9で開放近くの絞りで撮ることが多く、そうすると、地明かりで背景を落とすときなどシャッタースピードを早くしたいのですが、普通のシンクロだと1/200までです。ちょっと窓抜けで撮ろうと思ったら、もう背景は飛んでしまって、真っ白。

そのためだけに5Dmk4を持って行ってます。でも、いつも使わずに持って帰る感じ。

ハイスピードシンクロが出来るか?どうか?で撮影時の自由度がまったく違いますからね。

で、このAirRemote、欠点は電池を食う点。

単4電池なのですがアルカリじゃ数回の撮影で交換になってしまいます。僕は充電電池にしていますが、下にリンクしてあるのがオススメ。パワーが違います。

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2017.07.28

シグマMC-11はEF-Sレンズは着かない

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いや〜ビックリしました。

シグマのマウント変換アダプターMC-11って、キヤノンのAPS-C純正レンズ、EF-Sレンズが着かないんですね。

今まで知りませんでした。

誰も言ってないんじゃないの??

と言うか、シグマは自社レンズ用にこのアダプターを出していて、自社のレンズ以外での情報を表示していません。当然ながら、APS-C対応のEF-Sレンズのことなんて書かれているわけもなく。

上の写真はメタボーンズの変換アダプターに付けた、キヤノンEF-Sレンズ60ミリマクロです。

昨日書いたシグマの18-35ミリ/1.8はシグマだからキヤノンマウントのAPS-C対応レンズだけど、5Dmk4にも着くし、当然MC-11にも着きます。

シグマMC-11はキヤノンフルサイズのレンズ、EFレンズは着きますが、EF-Sレンズには着かない。

これが今日の重要ポイント。

キヤノンユーザーなら常識なのですが、EF-SレンズはAPS-C用に小型化されたミラーボックスに最適化されていて、フルサイズ用のレンズよりも後玉が撮像素子に近い距離にあります。

マウントはフルサイズでも、APS-Cカメラでも同じですが、互換性がないようにあえてレンズのマウント側を出っ張らせてフルサイズカメラには着かないようにしています。

シグマのマウント変換アダプターMC-11は自社のレンズ専用として設計されているので、その出っ張りを考慮していない設計になっています。メタボーンズはキヤノンマウントのレンズすべてに着くように設計されているので、EF-Sレンズでも着けられる。

ここら辺は盲点でした。


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メタボーンズはMC-11の2倍以上の価格です。が、なんでも使えるというのはメリットですね。
APS-C対応のEF-Sレンズを持っている人はソニーに移行するときにはご注意ください。

さてもう一つ、この二つには動作の差があります。

ソニーのようなミラーレスだとAF測距と、絞り込みの動作にミラー有り一眼レフとは違う挙動をするものがあります。

ミラー付き一眼レフだと、当たり前のように絞り開放でAFします。シャッターを切ると、絞り込まれ露光されます。

ソニーの場合、測距は開放で行いますが、シャッターボタンを半押しすると撮影絞りまで絞り込まれます。(親指フォーカスに設定時) シャッターボタンにAFを割り当てているとき(デフォルト)もこのAFしてから絞り込みますがピントが合えば瞬時です。

マウント変換アダプターを付けたとき、この挙動が違うのです。

メタボーンズでは開放でAF、シャッターボタン半押しでも開放のままで、シャッターを切った瞬間に絞り込まれます。

シグマMC-11ではソニー純正と同じ挙動で、シャッターボタン半押しで絞り込まれます。

キヤノンユーザーを始め、一般的な一眼レフからの移行組だと、この挙動に違和感を感じます。メタボーンズの方が今までと同じファインダーの見えなので違和感が無いのです。

シグマのマウント変換アダプターMC-11は如何にソニー純正と同じように出来るか?を目指しているので、このような結果になっていると推測しています。AFの度に音が出るし、絞られるごとに音が出ます。
僕自身の感想では決していい音ではなく、ノイジーと感じます。

シャッターを切ったときにどうせ音が出るのですから、そのタイミングに絞るメタボーンズ方式の方が良いと思うんですけどね。シグマの人はここを見ていないかな〜。


ひょっとしたら別売りのPCから設定を変えられるもので変更出来るのかもしれませんが。

どなたかご存じでしたらお教えください。

なかなか変換アダプターのことを書いている人が居ないので、そこら辺もちょっとな〜と思った今週でした。

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2017.07.27

ソニーα7R IIでシグマMC-11

Dsc05929_s夕方に取材系撮影があったのでシグマのマウント変換アダプターMC-11を18-35mm F1.8 DC HSM(Art)に付けて、α7R IIで撮ってみました。

先週に届いてから今まで、キヤノンの70-200/2.8でしか使っていなかったMC-11でしたが、そう言えば18-35mm F1.8 DC HSM(Art)を持っていたことを思い出して、今日はWebメディアの取材系撮影だったので、画素数も要らないし、α7R IIに付ければ1800万画素くらいとちょうど良いか、と思って持って行きました。

使って見た感じでは、やっぱりフィーリングが良くないですね。

フォーカスがスムーズじゃない。ガチャガチャと動く感じ・・・

AFも使いやすいとはお世辞にも言えない。顔認識でのAFはするものの、α9で純正レンズの組み合わせとは天と地ほどの違いです。

無理して買うほどのことはなかったかも。メタボーンズでもそこそこ行くから。

もう少し使ってみるけど、、、

便利なところを上げると、今回みたいにAPS-C対応のレンズを付けると、α系は自動的にフルサイズからAPS-Cサイズのカメラとしてファインダーの中が変わります。

これは便利。

キヤノンで7Dと5Dmk4みたいに2系統のシステムを持っていると、どちらかをサブとして、と言う使い方が以外と出来ません。APS-C対応のEF-Sレンズはフルサイズの5Dには付かないから。

この辺りがキヤノンを使っていて最も不便に感じるところでした。

だからキヤノンメインの時もサブにはソニーを持って行きます。だって、そっちの方がレンズを選ばないから。APS-C対応のEF-Sレンズも付くし、フルサイズとしても使える。キヤノンにとって、究極のサブカメラはα7なんですよね。

さて、マウント変換アダプターはもう少し使ってみます。



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テザー撮影でピントがずれる問題 ソニーα7R II

先月くらいに書いた「ソニーα7,α9でのテザー撮影の盲点」の最後の方に書いたテザー撮影でピントが合わない問題ですが、原因が分かりました。

このブログはソニーの人も多く見ていらっしゃいます。もちろん、キヤノンの人も。見られているからどうのこうのではなくて、僕が感じているものを書いているだけなので、メーカーの人がそれをどう思うか?は別にどうでも良くて。

ただ、その件に関してメーカーから問い合わせがあれば対応します。というスタンスです。

で、今回のこの件もお問い合わせがあって、こちらの設定、使用状況を連絡して、再現するかどうか?テストしてもらいました。

結果は、再現しない。

実は、これについて、僕も気になっていて、知り合いの写真家でソニーユーザー、C1をお使いの人に時間の有るときにテストしてもらいました。そちらでも再現していませんでした。

そうなると、僕の環境の問題になります。

うちではα9ではその現象は出ないで、α7R IIでピントがずれます。

僕の事前の予想ではカメラの設定に寄るんじゃないか?と思いました。もし、バグなどだったらメーカーにも僕以外から問い合わせは行くでしょうから。メーカーでは他からの問い合わせは無いと言うことです。

仕事の合間にソニー本社へ行ってきました。
と言っても、うちから5分くらいですけどね。

確実に再現するように、自分のMacとカメラとケーブルを持参していきました。

到着したらミーティングルームに何人もいらして、ちょっとビビりましたけど。

その場で再現したので、あとは原因を探るだけです。カメラのソフトウェア担当者がメニュー設定をいじって、再度テスト。今度はバッチリになりました。

何を変えたのか?

今回問題になったのはこれです。
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これはAFの設定で、AF-Sの時に
●ピントが合うことを優先
●シャッターを優先
●バランス重視

と3つの選択が出来るのです。

ピント優先はシャッターボタンを押してもAFでピントが合ってからシャッターが切れる設定。合わないとシャッターが切れません。
シャッター優先はAFをしていてもピントが合うまで待つことなくシャッターボタンを押したときにシャッターが切れる設定
バランス重視はその中間で、ピントを合わせに行くのが1回でピントが合ったらシャッターが切れるけど、そこで合焦しなかった場合でもシャッターが切れる設定です。

僕は瞬間を大事にしたいので押したら切れる設定にしていました。
シャッター優先ですね。

そこで、テザー撮影に戻ります。

実はテザー撮影時でもその設定は生きているのです。

でも、僕はカメラ単独で使うときはシャッターボタンにAFを割り当てていません。AFは親指フォーカスに設定しているので、カメラ単独で使っている時は、ピントが合っている合っていないにかかわらずシャッターボタンを押せばシャッターが切れます。この時にはAFは動きません。

今回の問題はテザー撮影で、C1からシャッターを切るとその信号の中に

AFする>シャッターが切れる

の一連動作となっている、と言うことでした。

つまりカメラ単独ではシャッターにAFオンは入っていないにもかかわらず、テザー撮影になるとシャッターを切る前にAFオンが入る、という仕様なのです。

トラブルの仕組みはこうです。

C1でAFを単独のAFボタンを押して合焦させたとしても、シャッターボタンをクリックすると、まずAFしてからシャッターが切れます。この時、カメラの設定がシャッター優先になっていると、合焦するしないにかかわらず、次の瞬間、シャッターが切れることになります。

AF動作は一度ピントを動かしてから再度合わせ直すので、事前にピントを合わせていても、再度ぼかして合わす、と言う流れになるので、そのぼかしている時にシャッターが切れてしまう。

これがピントが合わない問題の顛末です。

これは仕様とは言え、どうなの?ということで、メーカー内でも改善の方向で行くと言うことです。

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なぜα9では問題にならなかったのだろうか?とおもったら、α9ではバランス重視にセットしていました。

この設定が良いのかどうか?僕の場合、いろいろなものを撮るので、吉と出るか凶と出るか?
しばらく使ってみます。


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最近買ったもの2017/07/27

最近買ったものです。
仕事で使うようなカメラ機材ジャンルですが。

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ソニーのリモコン
これは便利!


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ProfotoのRemote

これも便利!


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シグマのマウント変換アダプター
メタボーンズに続いて2個目の変換アダプターです。

最近届いたのですが、、、ザックリ使った感じでは期待ほどではなかった。マウント変換アダプターも高いですからね。しかも買ってみないと分からない。

この辺りの商品は追々紹介します。

このところ仕事も少ないのにいろいろなことに時間を取られます。
このブログという形態も更新しにくくて。FBとかはサクッと書けるので楽なんですよね。

と言うことでFBは以下でフォローしてください。
基本、お友達申請は削除しています。会ったことがある人だけにしています。申し訳ありません。

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2017.07.11

SONY FE 12-24mm F4 G SEL1224G

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新しいレンズ、SONY FE 12-24mm F4 G SEL1224Gを貸して頂けることになり、今手元にあります。

この焦点距離は長らくシグマの12-24mmが独壇場でした。

僕もシグマの12-24mmは初代を買っています。その後、2代目が出たときに買い替えていて、今年、3代目が出たので、買い替える予定でした。

が、ソニーからSONY FE 12-24mm F4 G SEL1224Gが出ると言うことで、それを見てからどちらかを選ぼうと思って今まで買わないでいました。

写真は左がSONY FE 12-24mm F4 G SEL1224Gで右がシグマ12-24mmの2代目。

シグマのは初代の頃に比べると2代目はだいぶよくなっていて、まあまあ使えるレベルです。初代はF8以上に絞らないと使えませんでしたから。かと言ってF11までで、16とかに絞ると今度はダメになってしまって、、、狭いレンジでしか使い物にならないレンズでした。2代目も良くなったとは言え、開放から使えると言うものでもなく。。。

でも、この焦点距離のレンズが10万円以下ですから、それだけでも価値があります。

SONY FE 12-24mm F4 G SEL1224Gは定価ベースで言えば25万くらい。実売は最安で20万を切ってる感じです。シグマの12-24mmは発売後、3代目は15万前後、2代目は7万前後ですので、ソニーよりもだいぶ安いです。

この焦点距離のレンズはそうそう使うものでもなく、、、建築写真をメインの人なら常用レンズですが、僕のようにたまに建築を撮るくらいのカメラマンだと20万を出すかどうか?悩ましいところです。

同じような焦点距離のレンズとして、キヤノンの11-24mmという30万前後のレンズがありますが、このレンズはかなり良いようで、建築系の写真家に言わせると単焦点レンズよりも良いという話です。

SONY FE 12-24mm F4 G SEL1224Gはこのキヤノンのレンズと同等なのか?

と言うか、シグマの12-24mmとどのくらい違うのか?

非常に興味があるところです。

取りあえず、今日、散歩がてら撮った画像です。
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2017.07.05

東芝FlashAirカードはEye-Fiカードになったのか?

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さて、東芝のFlashAirカード。

参考までに今まで僕が使ってきた無線LAN内蔵のカードたち。上の写真がそれです。

最初に出たEye-Fiカードから最新のFlashAirまで、それと、キヤノン純正の7Dmk2用の無線LAN内蔵のカードまで、よく買ったな、と自分でも思います。

この中で最も使ったのは、、、

Eye-Fi Mobiカード。今でもこれがメインです。

が、先日、このカードが破損してしまいました。

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このままでも使えますが、万が一の時が怖い。例えば破片がカメラ内部に入ってしまい、新たなカードが入らなくなるとか、、、なので、このMobiカードを使えなくなりました。

そこで新たにどうするか?

すでにEye-Fiは会社がなくなり、カードは売っていますが、今更これを買う気になりません。

東芝がライセンス契約をしてFlashAirカードにこの機能を付けたのが最近出たFlashAirカードです。型番は末尾が04というモデルですね。

僕はFlashAirカードはすでに持っていて、型番03のものを何度か使いましたが、仕事で使うには使いにくい。

ここで、僕の仕事で使いやすいかどうか?と言う点がポイントです。

デジタルカメラから撮影画像を転送する機能はいくつも有りますが、方法論としてはプッシュ型とプル型に分かれます。

プッシュ型とプル型、意味が分かりにくいでしょうね。僕が勝手に付けています。情報をどうやって得るか?という意味でプッシュ型とプル型という言葉は使われます。

プル型とは、自分で引っ張る(プル)ことで画像をスマートフォンなどに転送します。

プッシュ型とは、自分では何もせずにカメラの方から自動的にスマートフォンに画像が送られてきます。(プッシュ)

今はカメラ内部にも画像転送の方法論は入っていますが、そのほとんどはプル型です。

Eye-Fiカードは基本、プッシュ型で、撮影された画像データがどんどんスマートフォンに送られてきます。FlashAirは撮影された画像データをスマートフォンで一覧表示させてから、選択画像だけをスマートフォンに送るやり方です。

さて、撮影中、どちらの方が使いやすいでしょうか?

アシスタントがいれば、撮影中に画像を適当に転送を掛けてくれますが、カメラマン一人だと、プル型では画像を選んで転送なので、その選ぶ時間が面倒なのです。

Eye-Fiカードなら、撮影された画像データは無線LANが繋がって、アプリが起動していればあとはオートマチックに転送されてきます。

例えば撮影後、次の撮影の準備をしている間に転送させておけば、その時間でカメラマンは他のことが出来ます。ライトの移動とか、カメラ位置の移動、もしくは撤収準備など。

とにかくロケでは時間が重要で、いかに時間的に効率よく動けるか?が勝負になってきます。

Eye-Fiカードなら、手間が掛からないので、僕の仕事では本当に助かっています。

さて、カメラ内の機能での転送する機能ですが、ソニーのα9では二つ方法があって、プッシュ型も選べます。これはすごく便利で、他のα7系でも同じ機能を付けて欲しいくらい。

α9を買った理由の一つにSDカードのダブルスロットだったからなのですが、これはEye-Fiカードを入れるためです。

ここでも何度か書いていますが、Eye-Fiカードは記録が遅くてとてもじゃないですが、RAW記録していたらストレスがたまって撮影になりません。かと言って撮影は基本、RAWなので、必然的にSDカードスロット1個のα7系ではEye-Fiカードは使えないと言うことになります。

α9でスロット1に速い規格のカードを入れてRAW記録、スロット2にはEye-Fiカードを入れてJPEG記録をさせて、転送する、これが最も理想的な撮影です。

α9でようやくまともに仕事で使えるようになったのは、こういうところも大きいんですね。

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2017.06.29

α9で失敗

さて、α9ネタが続きますが、、、

ソニーの場合、他のメーカーと違って、あまり広報にお金を掛けていないようで、カメラ雑誌でもα9万歳的な何もかもがいい、というメーカー寄りの記事が少ないように感じています。ここらが他メーカーと違うところで。

たいていの場合、メーカーお抱えみたいなフォトグラファーがいらっしゃるので、その人たちはネガティブなことは書けません。

また、そうではない執筆者もメーカーからカメラを借りてのインプレッションなので、悪口を書くと次回からは貸し出しもしてもらえない可能性があるので、良いことだけしか書けません。

僕の場合、記事を書く仕事はないし、自分で買った機材のことを適当に書いているだけなので、なんの制約もないというところが売りなのですが。。。なかなか、自腹で買うのもきびしいし、しかも、大金はたいて買って、自分でそれの欠点をあげつらうのは、精神的にも変人ですよね。

ということで、今回もネガティブなことを少し、、、>おかしいでしょう?

ココには書いてないかもしれませんが、α9で撮っていて失敗もしています。まあ、決定的な失敗していたらプロとしてNGなので軽いミス程度ですが。

あるイベントの撮影をしました。講演を1日撮影して、その日の最後に表彰式があるので、それも撮って欲しいと要望されています。

公園の撮影なので、サイレントシャッターが威力を発揮します。快調に撮影していて夕方、表彰式の段になりました。表彰式はステージ上で光が当たっているところがムラです。それと確実に被写体を止めたいのと、色をしっかり出したいのでストロボを使うことにしました。

時間がタイトになっていて、それまで朝から撮影してきたので電池とメモリーカードを新しくしました。まだまだ夜の懇親会まで撮影が続くからです。電池を入れてカードを入れてクリップオンストロボを付けてテスト撮影、、、、あれ?動作しない。ストロボも発光しないし、カメラもなんの動作もしていない、、、唯一、メモリーカードのところのランプが点きっぱなしになっている、、、シャッターを押してもウンともスンとも言わない。

うわ!このタイミングで壊れたか?とカメラのトラブルを疑いました。

刻一刻と表彰式が近づきます。

メモリーカードと電池を更に入れ替えて、ストロボも外して、シャッターを押してみましたがなんの動作もしていない。相変わらずメモリーカードスロットのランプが点いています。

もう、ダメだ!表彰式に間に合わない。と言うことで、予備で持っていったα7にストロボを付けて設定して撮影に間に合わせました。

ここまで読んで、トラブルの原因が分かった人は鋭い!

そう、その前の撮影でサイレントシャッターにセットしていたんですよね。つまり、ストロボが発光しないのは当たり前で、しかも、シャッターボタンを押してもなんの動作もしていない、というように表面上は見えるし音もしない。

メモリーカードスロットのランプが点いていたのは撮影した画像を記録したからです。

表彰式が終わって、落ち着いてサイレントシャッターをメカニカルシャッターにしてみたら、案の定、すべて正常に動作しています。

やはり慣れないカメラはこういうことが起きますね。ソニーばかり使っているわけではないので、普通の動作がしないとパニックになってしまいます。

事務所に戻って画像データを確認したら、、、その表彰式の時間帯、α9の画像データは大量の床が写っていました。笑

焦ってシャッターボタンを押しまくったんでしょうね。

サイレントシャッターは便利なんですけど、表面的にはまったく動作してないようにも受け取ります。焦ったときほどそれが分かりません。自分が今まで経験してきたカメラの動作ではないんですよね。

パニックになった時にでも普通に使える、、、それがある種プロ用カメラなのかもしれません。

そういう意味ではα9は旧世代のプロではなく、今後出てくる新世代のプロが使うカメラなんでしょう。

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2017.06.23

ソニーα7,α9でのテザー撮影の盲点

先日の撮影で、久しぶりにアパレルの置き撮りをしました。

アパレルの置き撮り、と聞いてすぐにそのセットが想像できる人はプロカメラマンですね。しかも、雑誌、広告系の。

アパレルの置き撮りとは、床に服を置いてその上にカメラを設置して撮る撮影方法です。

以前は雑誌の仕事が多かったので、僕もその置き撮りの比率は結構ありました。フィルム時代とデジタル時代で決定的に楽になった撮影方法の1つで、俯瞰撮影を遠隔操作できるのです。

それまでは大きな脚立にカメラマンが乗って、下のアシスタントや編集者、スタイリストに指示してしわを伸ばしての撮影だったのですが、今はカメラは手の届かないような場所にセットしても、USBケーブルで繋がったPCからライブビューでPC画面に撮影物が映されて、それを元に修正していくので、完成度も高くそして撮影時間も短くなりました。

そんな仕事も最近しなくなったのですが、今週、久しぶりにそういう仕事が来ました。

早速お気に入りのα9をカンボのスタジオスタンドにセットしてめいっぱい高さを上げます。

フレーミングを合わせて、服のしわをキレイに伸ばして、さて、撮影。

AFでのピントが合いません。

これ、よくあることで、AFポイントのあるところにちょうど服がないとか、無地だったりで、AF不能の時がままあります。カメラマンの手元にカメラがあるのなら自分でポイントを動かしてコントラストの有る部分にAFポイントを持ってくればAF出来ますが、この時は俯瞰撮影。カメラは天井近くにセットされていて、PCからそれを変更することは出来ません。

ならば、MFにして、、、

と思ってしまうところですが、MFにしたらPCからピントを合わせること出来ないので、カメラに直接触れてヘリコイドを手で回すことになります。

「まさか・・・」

キヤノンユーザーの人はそう思うでしょう。

そう、キヤノンならPCからピント調整が出来るのです。しかも、ライブビューでPC画面を拡大して本当に微調整まで。しかも、AFモードのままです。

これがα9でのライブビューでPC画面 C1を使っています。
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赤で拡大した部分がカメラフォーカスツールです。このようにAFのボタンしか有りません。

しかも、α9のテザー撮影での最大の問題点、、、なんと、このライブビュー、100%拡大が出来ない。。。つまり、ピントが合っているかどうかの確認は撮影した画像を拡大するしか有りません。


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これがα7R IIのライブビューでPC画面。同じようにAFボタンしか有りません。

同様にC1ではライブビューでPC画面で100%拡大が出来ません。


そして、キヤノン。

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カメラは7Dmk2を使いましたが、このようにAFのボタンとその横にフォーカスを動かせるボタンがついています。
AFが不能の時にはここからダイレクトにフォーカスを動かして手動ピントが出来ます。


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当然のようにライブビューでPC画面を100%拡大出来ます。
カメラでのAFだと望みのところにピントが来ない、または思ったよりもシャープではない時は、ここからマニュアルフォーカスして来させることが出来ます。


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これがAFで合焦させた後に100%拡大したもの。微妙にシャープ感がないですよね。

そこからマニュアルでピント位置を動かします。


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これがマニュアルでピントを合わせたところ。
このくらいのシビアさが必要なときは本当に便利な機能です。

しかも、キヤノンの良いところはライブビューをレンズの絞り開放でやっているという点。これはあるようでないんですね。テザー撮影ではC1がプロの間ではもっとも定番と言えるアプリケーションですが、C1で本家のPhase Oneデジタルバック、カメラは最新のXFを使っても、絞りは撮影絞りでのライブビューになります。つまり、このテストの場合ではF14でピントを合わせることになります。

僕の場合、ピントを合わせる際にPhase Oneデジタルバックを使うときはわざわざレンズ絞りを開放にしてからライブビューにしてピントを合わせます。非常に面倒です。

キヤノンのカメラでなぜこのようなことが出来るのか?

理由は、キヤノン純正のアプリケーションでもAFとMFが出来るような仕様になっているからです。

カメラ単体でこの機能を持っていないとサードパーティー製のアプリケーションであるC1でマニュアルフォーカスをアプリから出来るなんてことは不可能です。

キヤノンからソニーに移行したい、と夢を見る人も多い昨今ですが、実はこんなところに落とし穴があって、いざ使ってみたら使い物にならない、ということが有ります。

特にテザー撮影ではキヤノンはPhase Oneデジタルバックと同等か、それ以上の出来になっていると思います。しかも、キヤノン純正アプリケーション以外のC1を使ってもここまで使えるのは他のメーカーではあり得ない。

キヤノンのすごいところはこういう機能が安い7Dmk2でも出来るし、フラッグシップの1DXmk2でも出来ると言うことです。7Dmk2なんか10万ちょっとで買えるカメラですからね。ホント、コスパ高いです。

さて、戻ってソニーαのテザー撮影で、更に問題点。

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テザー撮影でPCからAFを行った後、PCからシャッターを切るとピントが合いません。

は??

何言ってるのか分かりませんよね。。。。

僕もこの現象がなぜ起こるのか、どうやったら再現できるのか?よく分からないのです。絶対ピントが合わない、ということでもなく、かと言って100%ピントが合うわけでもありません。

カメラの設定、例えば親指AFにしているせいかもしれません。デフォルト設定でのテスト撮影をしていませんから。デフォルト設定だと、たぶんですが、PCからシャッターを押すと、AFしてから合焦してシャッターが切れることになるので、問題が起きにくいと想像しています。

この問題があるおかげで、ソニーα系はカメラ側でピント合わせ、シャッターを切る、という操作が必須となってます。

この辺り、カメラの思想に寄るのではないか?と想像しています。テザー撮影はあくまでもフォトグラファーがカメラを持っている前提だという感じですね。カメラを持っていないところからのコントロールを考えていないと想像しています。

ソニーはこのテザー撮影の問題をどう解決してくるか?どのくらいの時間が掛かるか?注目していきたいですね。

ということで今回は久しぶりに長くなりましたが、、、この辺で。