カテゴリー「文化・芸術」の記事

2020.06.07

写真美術館「森山大道の東京 ongoing」

恵比寿の写真美術館が再開したと言うことで、久しぶりに行ってきました。

何ヶ月ぶり??ホント、うれしい再開です。

再開1発目は「森山大道の東京 ongoing」

森山さんか〜〜懐かしい。

東京写真専門学校に通っていた40年前、僕は森山さんのゼミを取っていました。あの森山大道さんと会える、と言うだけでゼミに出ていました。

その後、広告写真に興味が移り、、、今に至っています。

森山さんは相変わらずな感じです。40年前にあった新宿のキャンプという写真展会場を思い出しました。

ただ、その頃とは違って、後姿を撮った写真が多くなったような。そういう意味で昔ほどの熱を感じない。

それと、会場に入って1発目が唇の写真をシスクスクリーンにして大量に並べている壁なんですが、これが、まんまウォーホール。今さらウォーホールを模倣しなくても良いだろうに、、それが残念でした。

森山大道さんに何を期待するのか?

変わってないところ。それとも、変わったところ?

僕はどちらなんだろう。

会場で同世代くらいの男性がしきりに「今でも変わらずぶれてないところがスゴい」と絶賛していました。

僕は違う印象を持っていましたが。

写真展は15分くらいで見られる感じで、物足りない気持ちになり、見る予定では無かったもう1つの写真展、写真とファッション 90年代以降の関係性を探る も見てきました。

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これは面白かった。

特に上の写真の服を作る過程が面白い。

会場からの帰り、妻とそれについて話しながら歩いていたのですが。。

妻の意見は全く逆。

森山さんの写真を絶賛、ファッションの写真展は全然面白くなかったと。

妻の意見は

森山さんの写真はやっぱり昔と変わらず熱を感じた。ファッションの写真展はファッション系の学校の1年生だってあのくらいやっているし、写真もそのレベル。

僕の意見は

森山さんの写真は今となってはそれに近い写真は世の中にあふれている、渋谷、新宿でストリートスナップをやっている若い人ならあのレベルは撮ってこれる。ファッションの写真展は僕にとっては新鮮で、服の作り方、発想が面白かった。

と対照的。

まあ、こういうところが面白いところなんですよね。見る人によって感じ方が違って、それを話しながらというのが。

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2020.03.18

写真展CHANEL銀座「ピエール=エリィ ド ピブラック展」へ

日曜日、映画を見ようと言うことになって銀座に行くことに。

今、映画ですか??という感じですが、、、人も少ないので、混まないところで見れば大丈夫だろうという判断です。

映画までの時間があったので、前から見たかった銀座CHANELでの写真展ピエール=エリィ ド ピブラック展へ行きました。

バレエの写真ですが、素晴らしかった。

特にパリのオペラ座で撮影した大判の写真がすごい。広角レンズでオペラ座の屋根、ホールなどでダンサーを配置して撮影されています。そのプリントが大きく、細部まで精緻な再現でした。どうやって撮っているんだろう?と、写真家なら誰でも「自分ならどうするか?」を考えるものです。僕だったら、、、フェーズワンなどの中判デジタルで合成もしながら、と考えていました。それにしても広角レンズで垂直をあおって直角を出しているし、画面の端まで色収差もボケもありません。結構大変だろうな・・と想像しました。

こちらの作者の言葉を読むとどうやら4×5のフィルムで撮影しているようです。

つまり一発撮り。

大判ならあおって直角もその場で出せるし、広角レンズも豊富でしょう。

デジタルだとその部分が弱いと言えば弱い。もちろんお金出せば素晴らしいレンズもありますが。

さて、コロナ騒ぎの影響でこのような写真展も中止が多いです。

CHANELもいつ中止になるか?分かりません。当座、入場制限をしているので、密度が低いからなんとか大丈夫みたいですが。

期間もそれほど長くないので、写真に興味のある人なら銀座CHANELへ行くべきです。素晴らしい写真展です。L1010425

CHANELの前から。良い天気の日曜日でした。

早く落ち着いた平和な日常が戻る事を祈るのみです。

 

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2020.02.25

原美術館「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」

原美術館の「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」展へ行ってきました。

森村さんの作品はかなり好きで、展示がある毎に行っています。

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原美術館は今年いっぱいで閉館になります。そういう意味でも今のうちに行っておきたいところですね。

うちからは歩いて行ける場所なので、ここがなくなるのは寂しい限りです。

あまりおおぴらにしていませんが、ここは駐車場もあって、クルマで行っても駐められます。数台分しかないので空いていないとダメですが。ダメなときの保険が近くにないんですよね。だから、そこまで読んでクルマで行かないと。

展示に関しては、今回はムービーがメイン。だからムービーを見ないと意味がありません。時間毎に早い者勝ちなので、休みの日はあらかじめ早めに行ってチケットをもらってから待っていないと座れる席にはなりません。立ち見で良いなら結構見られます。50分なのでちょっとつらいかもしれません。

ムービーの内容は、、、

かなり刺激的。

いろいろ考えさせられる内容です。日本がアメリカに敗戦後、受けた教育、内政、天皇制など。森村さんの持論が展開されます。それに対して異を唱える人だと最後まで見ているのは苦痛でしょう。どちらかと言えば右よりと言われる内容です。

数年前に三島由紀夫さんの市ヶ谷駐屯地での自決事件をテーマにしたムービー作品がありますが、あれの発展系という感じです。僕はそのムービー作品も横浜美術館で見ましたが、森村さんの頂点とも言える作品だと思います。

 

 

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2020.01.21

新国立美術館 「DOMANI展」へ

日曜日、映画までの時間に六本木の新国立美術館へ。

Domani 展というのを見てきました。

作品的にはまあ、それほど面白くもなく。

コンセプトが傷ついた風景ということで、東日本大震災のあとの風景を題材にしているものが多かったです。

個人的には、もう震災の話はいいかな、という気持ちはあります。もちろん、復興半ばだ、という人、まだ避難している人がいる、というのも分かりますが、いつまでもそれを引きずっていくのか?という気持ちも僕にはあります。

前を向いて生きていかないとならない。

時間だけが経っていってしまいます。

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展示はかなり余裕があり、ここの美術館ならではの空間です。

静かにここに座っている時間を持てるのは幸せなことです。

六本木の新国立美術館は展示を見なくても、建物が素晴らしいので写真を撮るには事欠きません。

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特に冬の午後の傾いた日差しの時間帯がフォトジェニックです。

ここでもモデルを連れて個人撮影をしているカメラマンの人がいましたが、悪くはないですけど、目立たないようにやって欲しい。

結局はゲリラで撮影していると思うので、目立つと写真を撮ること自体が禁止になりかねないし。そこら辺はうまくやって欲しいと思います。

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2019.09.05

写真展へ 「玉内公一写真展 光で紡ぐ身体」

今週はほとんど撮影がなく、時間があったので旧知の方の写真展へ

「玉内公一写真展 光で紡ぐ身体」

たぶん2年ぶりにお目に掛かったくらい、久しぶりでした。

昔は電塾という団体に僕も玉内さんもかかわっていたので、毎月のように顔を合わせていましたが、いまは二人ともその団体とはご縁が切れているので、こういう写真展や展示会会場でもないと会うことはありません。

僕がフリーになった時からのお付き合いなので、かれこれ20年以上になりますね。フリーになるにあたり、機材面でお世話になりました。

今回の写真展はご家族が舞踏家ということで、その写真で構成されています。

こういう被写体が近くにあるのは写真家として非常に幸せなことです。

多くのアマチュア写真家、また、僕のようなプロカメラマンで、撮る対象に困っている人は多々居ます。僕もそうです。仕事以外でほとんど写真を撮って来なかった報いとも言えます。撮る意味とか、そんな事を考えてしまいます。

偶然、写真展会場で何人かの知り合いと一緒になり、久しぶりにいろいろな話をしました。

まあ、プロカメラマン業界の将来はどうなる?とか、そんな事。

プロカメラマンもそうですが、それ以前に日本の未来も気がかりです。地方に行くとヒシヒシとそれを感じます。

人口減少は必ずやってくる、その時、どういう日本の姿が良いのか?

考えても仕方ないですね。

それよりは明日の仕事、来月のお金、、、そっちの方が大事ですから。

玉内さんの写真展は9月13日(金)まで。六本木です。

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2019.08.27

埼玉近代美術館へ MAY I START? 計良宏文の越境するヘアメイク

埼玉まで行ってきました。

目的は「MAY I START?計良宏文の越境するヘアメイク」という展覧会を見るため。

妻が見たいと言うことで行ったのですが、結果、行って良かった展覧会でした。

埼玉まで行くのか〜〜と個人的には及び腰だったのですが、、、クルマで行くとドライブ気分で良いのですが、電車だと新幹線にでも乗らない限りは通勤と変わりませんからね。しかも、40分くらい電車に乗るって、久しぶりでした。

北浦和の駅近くにある美術館ですが、施設も立派で良い美術館でした

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埼玉に行ったのは久しぶりだと思いますが、驚いたのは若い人が多いこと。

これは都内との比較で実感します。東京は若い人もそれなりに多いと思うのですが、老人もすごく多い。それが目立つんですよね。

埼玉、浦和付近だと、東京にも近いし、都内に通勤している人も多いと思います。一戸建てを持つとなると、どうしてもこのくらいの距離になってしまうし。だから、子供が多くなるのだろうと推測しています。

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これが近代美術館。

建物もデザインが良いし、立派です。

計良さんの展示も素晴らしかった。

さすがに資生堂の人ですね。レベルが高い。

それと、僕が好きな森村泰昌さんの作品でも、ヘアメイクを担当しているので、その作品も展示されていました。森村さんの作品は展示サイズが大きく、見応えがあります。細部まで緻密に再現されている写真で、どこを見ても破綻がないのがすごい。

残念ながら、今週で終了です。

見られる方はお早めに。

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2018.12.25

マイケル・ケンナ展へ

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もう、かなり前になりますが、、、マイケル・ケンナの写真展に行きました。

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ここのブログを書く事がすごく億劫になってしまって、いろいろなことがあってもそのままにしている時期がありました。

まあ、長い間生きてればそういうこともあると言うことで。
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マイケル・ケンナの写真はホントに素晴らしい。

風景を撮る人ならああいう写真を撮りたいと一度くらいは思うはずです。

特に日本人の感性に合っていると思います。わびさびというか、シンプルな画面構成が日本人好みですよね。

北海道を撮ったシリーズを見ると冬の北海道に撮影に行きたくなります。現実を考えるとそうそうは行けないのですが。

昔はジムニーに乗っていたとき、年末年始の休みに友人3人で北海道にスキーに行った思い出があります。フェリーで苫小牧まで行き、そこから自走でニセコまで。冬のニセコは雪質が最高で、へたな僕でも快適でした。

スパイクタイヤを4輪に履いてのジムニーだったので、ほぼ無敵です。その時代はよくスキーに行ったものです。ホント毎週のように。

今はそういう情熱もないですが。

マイケル・ケンナの写真展はオススメ。このお休みの間に行かれることをオススメいたします。

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2018.12.21

北海道胆振東部地震 被災者支援チャリティー写真展の写真

本日より北海道胆振東部地震 被災者支援チャリティー写真展が始まっています。

銀座方面にお越しの際はぜひお寄り下さい。 よろしくお願いいたします。

僕の写真はこの2点です。

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こちらの写真は今年の10月に行ったサンフランシスコでの写真です。

現地には3日しかいませんでしたが、仕事はタイトではなかったので、朝、ホテルから海の方に歩いて行って撮ったものです。
サンフランシスコの朝はやっぱり霧が出ます。橋が見えたり見えなかったりするのが良い感じでした。
カメラはソニーα7R3
レンズは24-240mm

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こちらの写真は去年、やはり仕事で行ったパリでの写真。

やっぱり仕事がタイトではなかったので、オフの1日があって、ポンピドゥー・センターに行ったとき、登るエスカレーターから撮りました。
カメラはライカQ

こういう写真はライカQが便利です。

どちらも1点15000円で販売しています。売り上げは北海道胆振東部地震 被災者支援のため日本赤十字社を通して寄付されます。(経費を除いた金額)

売れないと本来の目的が果たせない。

その目的が果たせないと何の意味もありません。

今回も僕の写真は販売に手こずるでしょう。その時は最終日に自分で買います。

今日も半日、会場に行ってましたが、ルークさんの飛行機の写真はその間だけでも数点売れていました。売れる人と売れない人の落差が激しい。

それを目の当たりにするので、刺激にはなりますが、落ち込みます。

どうしようもない差なんですよね。こればかりは。

どうせ買うんだったら有名写真家の写真を買いますよね。僕もそれは分かります。

ということで、愚痴を言ってても何も変わりません。取りあえず売れることを祈って。

会場にいらっしゃれない方へ

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2018.11.13

Nick Knight (ニック・ナイト) の個展「Still」

日曜日、久しぶりに妻と出かけられたので、写真展へ。

表参道に日曜日に行くのは久しぶりです。出来れば行きたくない場所です。猛烈に混んでますから。

でも、たまには行かないとダメダメですね。


Nick Knight (ニック・ナイト) による日本初個展「Still」

「scannable_20181113_11_41_47.png」をダウンロード

写真展はキャットストリート横の脇道。

こういうところがある、と言うのが原宿。日本中で原宿でしか存在出来ない。

立地的にはスタバの裏で、こんなところに、、と言う場所。

写真は素晴らしい。年齢的にも僕よりも少し上の人で、それでも創作活動を行っているのは参考になります。しかも、庭に咲いているバラの花。

どこかに行かないと写真が撮れない、みたいな僕とは違いますね。比べるべくもないですが。

下の写真は表参道で。

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新しいソニーの24ミリです。

これで撮るとライカQみたいな感じになります。要は明るい広角レンズで開放で撮る。ということ。

ピントの合ったところだけしっかり解像していて、そこからぼけてくる。

フルサイズで、広角レンズの開放で撮るとそうなります。

コレが結構好きで。人を撮っても雰囲気がありますよね。

しばらくはこのレンズばかりです。

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2018.06.05

ひびのこづえ展

D45a4c3bbb1b4da791cf35b66da65cec更新が久しぶりになってしまいました。

かなり忙しかったこともありますが、なんとなく書く気にならなかった。毎日生きてれば嫌なこともあるし、いいこともありますから。やらなければならないことが多くて、、常に心の中に引っかかっているものがある感じ。文章を書く仕事を受けていると、いつもこんな感じです。

土日に仕事が続いていて、ちゃんと休めるのが久しぶりだった先日の日曜日、市原湖畔美術館でやっている「ひびのこづえ展」に行ってきました。

空いていれば車で1時間ほどなので、近くていいのですが、日曜日の東京湾横断道路は読めません。行きはスムーズでしたが帰りはやっぱり渋滞。時間つぶしに木更津のアウトレットに寄るのはいつものコースです。

展示は割に大規模でした。うちの妻が行きたいと言っていたので、僕はひびのさん自体、全く知らなかった。旦那さんの方は知っていますが。

衣装を作る人にはかなり面白い展示だったと思います。写真は撮影可能だったので展示物を撮影したものです。心臓をテーマにしている作品でこの中に入れます。インスタレーションと言ってもいいかな。

行った主な目的はダンスのショーがあったためです。ひびのさんの衣装を着てモダンダンサーが踊るもので、それが非常に良かった。元新体操の日本代表の女性だそうですが、素晴らしい体、踊りでした。撮影は禁止だったのですが、それが本当に残念。撮りたかった。心の底からそう思いました。フォトジェニックです。

写真を撮りたい、日々そう思っています。


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