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2020.01.30

光源の分光スペクトルを測定してみよう

i1のキャリブレーターの活用法。光源の分光スペクトルを測定してみました。

i1proみたいな測色器(分光光度計)を利用して、光のスペクトルを測ることが出来ます。そのためのアプリケーションがコレです。

Lighting Infoアプリケーション

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Mac版です。

なんと、カテリナで動きます。測色機はi1Proのような分光光度計限定です。i1Displayとか、Spiderなどのフィルタータイプでは使えないようです。

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Macにi1を繋いでi1を光に向けて測定ボタンを押せば、その光のスペクトルを表示します。非常に簡単。ダウンロード、使い方、は上のリンクから。

簡単にうちの事務所にある光源を測ってみました。

僕の仕事デスクの上にある色評価用蛍光灯

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スペクトル表の見方ですが、左が紫外線方向、右が赤外線方向で、可視光域は色がついている部分です。グレーになっている部分は可視光域の域外という意味です。上の色評価用蛍光灯ですが、うちで使っているのは紫外線カットされている蛍光灯です。見ると紫外線部分がすっぱりと無いのが分かります。

これは普通の蛍光灯 輝線が激しく出ているのが特徴ですね。

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そして基準となる太陽光

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1月のよく晴れた午後一時の太陽に向けて計測しています。

言うまでもなく、写真はこの太陽光を基準としています。まあ、写真と言うよりも人間の目と言うべきですね。だから、写真で使う光源はこのスペクトルに近いものほど使いやすい、ということになります。

さて、このアプリケーション、なんとストロボの光も測れるのです。

計測にはちょっとしたコツがありますが。i1本体のサイドボタンを押しながらストロボを発光させる、というやり方で瞬間光を測れます。一人でこの作業をやるのはなかなか厳しい感じですが、以下、使っているストロボを測ってみました。

Profoto A1

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全体の形が太陽光に近い感じ。

クリップオンストロボのGODOX TT685

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上のA1と比較して、赤外域と紫外線域が多いような気がします。

クリップオンストロボのGODOX V850

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紫外線域が無いのは良いですね。赤外線域が多いですが。

Profoto B10

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まんべんなくなのですが、赤外線域が多いです。

スタジオ用ストロボ コメットCB1200-3です。

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同じくコメット CBc-1200

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コメット CF-1200

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上記のコメットのストロボでは調光方式の違いがスペクトルの違いとして出ています。

CB系が電圧調光、CFがシリーズカット式調光という違いです。ちなみにコメットのストロボは同じヘッドを使用して計測しています。赤外線域が全然違うのには驚きますね。また、CBの3型は色温度が他のストロボに比べて低い。

それと注目点はRa値。太陽光は99と最高ですが、コメットのストロボCF1200も同等の値になっているのが素晴らしい。

総合してですが、決してGODOXだから色が〜、ということはここからは言えないという点。

でも、コメットのストロボCB1200-3はRa値も悪いので、今後、どう使っていくか?考えます。

皆さんも時間が出来たら、自分の近くの光源、使っているストロボを測ってみると意外な発見があるかもしれませんよ。

追記:これによるストロボ光の測定ですが、どうも再現性が低いようです。何度測っても同じにならない。それの理由が不明ですので、あくまでも参考値程度と認識して下さい。それと、この方法により、引き起こした事故、障害など、僕は責任を取れませんので、何かあっても自分の責任でお願いいたします。

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