ソニーαにはキヤノンTS−Eレンズ
先週末の土曜日、東京タワー近くのマンションで終日インテリアの撮影でした。
インテリアの撮影と言っても、主役はインテリアではなく、そこに置いた家電品。小洒落たインテリアになじむ家電、と言う撮影です。
インテリアも入れつつ、家電品もそれなりに写るように、、、というと、レンズは標準から広角くらいを使います。
上の写真は僕が使っているシフト系のレンズ。キヤノンTS−Eレンズ、全部の焦点距離で持っています。去年、新型の50.90.135ミリを買いました。以前から17ミリと24ミリを使っていたので、これですべてのキヤノンTS−Eレンズが揃ったことになります。
シフト系のレンズはフィルムカメラの時代から出ていたのですが、デジタルになって、その価値が数段上がりました。以前は建物の撮影で使うくらいでしたから。しかも、建物の撮影では4×5が主流だったので、35ミリカメラで建物の撮影をするのは亜流もいいとこ。プロカメラマンではそんなのやらない、と言うくらいの時代でした。
それがデジタル化され、ほとんどの撮影は35ミリのデジタルカメラでやるようになって、シフト系のレンズは一躍脚光を浴びるようになったのですが、、、いかんせん、古いのと、性能が低かった。
それでも、無いよりはマシ、と言うことで仕方なくプロカメラマンは使ってきました。
各メーカーにプロカメラマンからはシフト系のレンズをリニューアルして欲しいという熱烈な要望があったのですが、メーカーもどれだけ売れるか?読めないレンズに投資は出来ません。唯一、キヤノンが、これだけのラインナップでシフト系のレンズをリニューアルしてくれました。
以前、キヤノンの開発の人には「どんなに高くなっても良いレンズなら買う」と言い切ってきた僕ですが、さすがに1本30万位するレンズは早々に買えません。良いレンズを出してくれたのは良いけど、財布が追いつかなかった・・
ようやくそれが買えるようになったのは去年のことです。
先週末の撮影ではおもに24ミリのTS−Eレンズをメインで使いました。本当は35ミリくらいの画角が良かったのですが、24ミリの上となると50ミリになってしまう。ソニーα7R3ならトリミング耐性もあるので、クライアントには「広めに撮っておきます」で了解を頂き、それで進めました。
物撮りでもそうですが、きめ細かい焦点距離でレンズが欲しくなりますよね。
50ミリの上は90ミリになってしまうし、90ミリの上は135ミリ。やはり70ミリくらいも欲しいし、100ミリ位も欲しい。
それを言い始めるとキリがないのですが。
シフト系のアオリが出来るマウントアダプターを使ってニコンFマウントの単焦点レンズでマニュアル絞りが出来るものを付けると言う手もありますが、僕も数年前まではそうやっていましたけど、やはり操作性が落ちます。ピント合わせの時に手で絞りを開けないとならないし。
キヤノンTS−Eレンズはソニーαで使ってもキヤノンで使っても、ほとんど同じ操作性で使えます。これがなんと言っても便利。
しかも、このレンズ群は抜群の解像感があります。ホントに良いレンズ。
でも、先週末使っていて、24ミリはもう古いかな〜という気もしました。
このTS−Eレンズシリーズの中でリニューアルされたのは24ミリが最も早い時期でした。だから言うなれば最も古いレンズになります。いまならもっと良いレンズが作れるんじゃないかな?高くなるでしょうけど。
建築系だと17ミリを使うし、物撮りだと50ミリ以上を使います。だから24ミリを使うのは今回の時みたいに、商品も入れつつ、広く撮りたい、という時しかなく、僕も久しぶりに24ミリを使いました。
例えばシグマとか、アオれるレンズを出してくれたら、もっと面白いことになるかもしれませんね。売れないと思うけど。
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コメント
こんにちは!神戸の西宮寛です。いつも覗かせてもらってます。17ミリのシフトレンズを使ってタイリングしています。マウント口径関係なく、けらないですね〜!
三脚座は作っちゃいました。
http://www.h-nishimiya.com/blog_nishimiya/81365472/blog/nishimiya/?year=2017&mon=12&mday=12&mode=blog
投稿: 西宮寛 | 2019.08.07 16:59