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2019.07.30

ソニーα7RⅣ プロサービス向け展示会へ

このところ運がなく、仕事のスケジュールがうまく行きません。

それで最近はすごくヒマ。

せっかく打診のあった撮影も、偶然、その日に他の撮影があって、泣く泣くお断り、、、しかも、それが同じ日に2件も。どんだけ運がないんだ〜。

長くプロカメラマンをやっているとそういう時があります。良いときもあれば悪い時もある。

さて、そんな事で、時間があったので、ソニーがやっているソニーα7RⅣ プロサービス向け展示会へ行ってきました。

見たかったのはテザー撮影とiPadへの転送。

その他、6000万画素とか、全く興味なし。ちまたではファインダーが良くなったとか絶賛ですが、それも興味なし。

個人的には今のR3でほぼ問題ないんですよね。だからよほど変わらない限りは良くなったな〜なんて思いません。

テザー撮影に関しては1時間以上、ずーっと聞いてきました。

正確に言うと無線LANのテザー撮影なので、ワイヤレスだからテザー撮影とは言わないか。

でも、分かりにくいから、無線テザー撮影と書きます。ヘンな日本語になっていますが。

PCからの繋ぎ方は今までとほぼ同じ。カメラを無線LANアクセスポイントとして、そこに繋ぐ感じです。

多くの人が期待しているスピードですが、それなりの速さで転送はされます。でも、あくまでJPEGの2MB画像データの時だけ。

転送出来る画像データはJPEGの場合、2MBとオリジナル(6000万画素)の2種類が選べます。その他、RAWデータも転送可能です。ただ、RAWデータの転送はそれなりに時間が掛かります。僕の感想ではほぼ使えない。物撮りでよほど時間があるときに使うかも?という感じ。

現実的にはJPEGの2MB画像データを転送することになるでしょう。

PCなので、PC側アプリケーションはソニーのImagingEdgeです。

設定で、カメラ内のカードに同時記録も可能です。これは今までと同じ。

ただし、これも落とし穴があって、、、カメラ内記録を選択しての無線テザー撮影は以下の順番になります。

撮影>カメラ内記録>無線テザーで転送

これが1カット毎。

カメラ内記録は速いカードを使えば良いのですが、転送で遅くなると、次のカットも記録もしない。

カメラ内記録と転送スピード、どちらも速くないと、どちらかが足を引っ張ることになります。

その間、記録のランプは点きっぱなしに。転送のアイコンも延々と送っている表示になります。

意地悪く、シャッターを相当数切ったあと、転送が終わっていない間に無線LANをカットしてみました。

画像データはバッファにあるので、そのデータがどうなるか?

バッファに残ったデータはカメラ内記録されます。

その辺りは当然と言えば当然。何らかのエラーで転送が途切れるのは無線では良くあることで、それで撮影した画像がなくなってしまうのは致命的ですから。

僕が使うとすると、無線テザー撮影を使うときはカメラ内記録はRAW記録のみで、転送はJPEGの2MB画像データ、と言う設定をするでしょう。安心とスピードの両方を狙う感じですね。

あと、無線LANアクセスポイントとしての規格が2.4Ghzと5GHzの二つの電波を使えるようになったのがR4の売りですが、確かに5GHz帯を使うと若干速いです。PCが近くにあって、遮蔽物がないときは5GHzで問題ないでしょう。

5GHzで不安定だったとき、2.4GHzに変更するときは、一旦無線テザー撮影を切断しないとなりません。

「あ、ダメだ、、」と思っても、また設定を変えるのに切るのはちょっと面倒ですよね。まあ、規格上仕方ないのでしょうけど。

 

さて、iPadへの転送。

これは現時点ではまだ対応していませんでした。

まだ何度かiPadに繋ぐテストをしたのですが、R4のファームがまだ暫定版と言うことで、未対応でした。

発売時までにはこれも対応します。

そこで問題になるのが、バックアップ転送。

これ、僕以外のプロカメラマンの人も質問していました。

結論から言うと、バックアップ転送は期待したものではない、と言うことになります。

僕も知らなかったのですが、現時点でもバックアップ転送はα9とiPadで実現している、と言うことでそれも見せていただきました。

 

バックアップ転送とは、一回に数十枚、シャッターを押したとき、順次、全カットを送る、と言うことを指すそうです。

 

僕はこれを聞いて、? と思って確認しました。

今までは連続でシャッターを切ると、途中の画像は送らなかった、という説明。

え?そうなの???

確かに、連続してシャッターを切ると、送られてないことが多々あったので、エラーでも起きたのだろうと思っていましたが、実はそれは仕様だった、と言うこと。

まじか〜〜

で、バックアップ転送とは、その仕様をすべての画像データを送る仕様にした、ということです。

バックアップ転送と言う言葉の定義が、ユーザーとメーカーで違っていたんですね。

僕はてっきり、じゃんじゃん撮影して、カメラの電源を切った状態でも転送はされていく、という感じかな、と思っていたのですが。

ちなみにですが、カメラの電源を切った状態でも、設定すればiPad、iPhone、アンドロイドからアプリ経由で、内蔵カードのデータを閲覧する事は出来るようになると言うことです。

これだけでも十分進歩ですが。

あと一歩、バックグラウンドで自動的にiPadに転送しておいて欲しい。それがプロカメラマンが望むバックアップ転送です。

 

それと、ハッセルブラッドが新しいX1DでiPadProとUSB接続してテザー撮影が出来るようになったので、同じことをソニーαでも出来るようにお願いしました。

が、ハッセルブラッドがどうやってあの方法でテザー撮影が可能になっているのか?分からないそうです。僕と同じくiOSの仕様で、出来ないと思っていると言うこと。でも、ハッセルブラッドはやっている・・・仕様をどうくぐり抜けているのか?謎ですね。

 

以上、今日の展示会で知り得た話。

もちろん、僕の希望は伝えてきましたが、なかなか伝わりにくい話ではありますね。

Dsc_4228

昔の写真の整理から。2006年 使っているカメラはニコンD1x。

僕も進歩がないな・・

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