色評価用蛍光灯
カラマネ、カラマネと念仏のように唱えていた10年前と違い、すっかりカラーマネージメントは僕たちの仕事の中に取り込まれてきた昨今ですが、その大前提となる室内光について、気になるニュースがありました。
日本印刷学会、色評価用LED光源の印刷物観察条件ガイドライン作成
これを読んでいただければ分かりますが、今まで使われてきた蛍光灯が生産されなくなり、LEDに変わっていく中、色評価用蛍光灯の代換えとしての色評価用LEDを使って、その結果にバラツキが出た、というニュースです。
これ、見逃しそうな話ですが、LEDに光源を換えての評価で、それまでの蛍光灯でやってきたよりも、その結果がばらついた、と言う事実、かなりまずい状況だと思いました。
LEDも蛍光灯も評価基準は同じで、それを満たしているものを色評価用として流通しています。それを使って色の判断にバラツキが出てしまうのでは、LEDは今までの基準以外の何かが人間の目に作用している、と予想されます。
この原因を突き止めることは出来ませんが、自分で出来るのは自分の仕事の精度を今まで通り維持しないといけません。
先に書いたように蛍光灯はすでに生産終了していきます。
自己防衛のために在庫が有るうちに色評価用蛍光灯を購入しました。
うちの事務所は40Wの直管の蛍光灯をつかっています。毎年、画像処理用モニターの上の蛍光灯を新品に交換しています。1年では切れていないのですが、劣化があると思うので、1年で交換しています。
1年使った蛍光灯は事務所内の他の部分の照明や、スタジオ内の照明として使い回します。そちらはそれほどシビアにならなくても良いでしょう。結果、蛍光灯は切れるまで使っている状態です。
毎年2本が新品になるので、10本買っておけばこの先5年間は今と同じ環境で画像調整が出来ます。
新しい物好きな人はLEDに飛びつきますが、こと、カラマネに関してはコンサバティブで良いのです。今まで問題が無く印刷上がりが出来てきたのなら、今の環境を出来るだけ長く維持するようにしましょう。
LEDにするのは10年くらい先でも良いでしょう。と言うか、僕の年齢だとそんな歳まで仕事しているかどうか?分かりませんが。
若いフォトグラファーなら12本単位で買いだめしておくことをオススメいたします。
ちなみに僕が買ったのはこちら。
ヨドバシなどでも在庫が少なくなっているようです。
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