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2019.03.13

Phase One IQ4 150MP がスタジオに

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先日発表されたばかりのPhase One IQ4 150MPがスタジオに来ました。

買ったわけではなく、ご厚意で見せていただいただけなんですが、、、

1億5千万画素というワンショットでは現在最高のカメラです。

このカメラで簡単に撮った画像ですが。

20190313_194210

しょうもないモノしかなくて、、、

ちょうど撮影台があったので、その上に小物を置いて撮っただけです。ライトも前の撮影のまま。

カメラはXFを使っています。レンズはマクロの120ミリAF

適当なので寄っていませんが。

これを100%拡大してみます。

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比較として右が僕が使っているIQ280の8000万画素です。

1億5千万と8000万画素で、ほぼ2倍の違いなのですが、このくらい違うと100%拡大したときの大きさでここまで違っています。この違いでほぼ緻密さも違いが出てきます。

これのすごいところは実はビューカメラに付けたときに顕著です。


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ジナーPという4×5のCameraにPhase Oneを付けて、レンズはローデンシュトックの35mmを使っています。僕が持っている大判用レンズの最広角となります。35換算で言うと18ミリくらいだったかな。

これも先ほどと同じ背景で簡単に撮った画像なのですが、撮った画像をそのまま現像してこの画像です。そのままと言うことはLCCを掛けていません。

LCCはレンズキャストキャリブレーションの略で、広角レンズを使ったとき、色むらが激しく出るのです。現像時にその色むらを除去する作業がバックタイプの場合は必須となります。

まったくそれをやっていないでこの画像です。
周辺が落ちているのは商品台のライティングがそこまで均一でないからです。

恐ろしいくらい、というか、普通に撮れることに驚きました。

バックタイプは普通に撮れないんです。小さいカメラと違って。ちゃんと写真として使えるような画像にするにはよほどの技術が必要な世界です。

その職人的なバックタイプの世界に、いよいよEasyなカメラが出てき始めました。

昔を知らない人にはなにを大げさに言ってるんだろう?と思うでしょうけど、そんな感じです。

テザー撮影もいろいろな方法で出来るのでそれもテストしました。

USB-C接続が最も速い転送をします。これは当たり前。

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無線LANアクセスポイントを使って、Wi-Fi転送も可能です。

デモのために現在最も速いルーターを持ってきてもらいました。それで繋いだときのRAWデータ転送は20秒くらいかかります。1枚あたり。200MBのRAWデータなので、そのくらい掛かるのは仕方ない。

その他、LANケーブルを直接バックに繋いでの転送もテストしました。

こちらはそこそこのスピード。

どちらでもライブビュー画像が出ます。無線の場合、若干のタイムラグがありますが、僕の使っているIQ280よりは全然速い。

転送に関しても、カメラ内のカード記録にしても、ストレスは感じません。理由は内部メモリがデカいので、ほとんどの場合、連写してもバッファに収まるから。シャッターが切れないと言うことはよほどでないとありません。

XQDカードにRAWデータを書き込みますが、ダブルスロットでSDカードにも書き込めます。が、SDカード単独使用が出来ない。これが想定外です。XQDカードは普及しているとは言いがたいのでSDカードが使えれば便利かと思っていましたが、あくまでもメインがXQDカードで、SDカードは予備的な位置づけ。メインには出来ない仕様です。

1億5千万という途方もない画像が撮れるカメラですが、扱いとしては今までは最も扱いやすいカメラになっています。と言ってもプロ用なのは変わりないことですが。

レンズ、ボディ付きで560万円くらい?

まあ、よほどでないと買えませんね。

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