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2017.08.05

時代の流れ スライディングアダプター

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2週間ほど前だったか、銀一に行ったときに、スライディングアダプターの中古が3個くらい並んでいるのを発見した。

上の写真がスライディングアダプターだけど、プロカメラマンでも物撮りがメインの人でないとほとんど知らない機材だ。

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4×5の後ろ側、つまりフィルムホルダーが入る部分にこのアダプターを付けて、それに中判のデジタルバックを着けるというもの。

なぜこんなのが必要か、というと、、、

デジタルバックはライブビューが出来なかったので、ファインダーを見るときと、撮影するバックタイプと、切り換えをスムーズにしたい、というニーズから生まれた機材だ。

今でこそライブビューが現実的に使えるデジタルバックがあるので、これがなくても何とかなると言えばそう。

写真はなにかの解説を書くために撮ったので、2010年。僕は今でもこれを使って撮影している。

さて、銀一に戻るけど、、、

このアダプターが3個以上中古として在庫さている、ということに驚いた。

なぜかというと、このアダプターはすでに生産終了で、新たに買うとなると、他の同等品となる。それでも存在するから助かるけど、、新品だと結構な値段になる。たぶん10万以上かな。僕も10年以上前に買ったときは15万くらいで買ったような気がする。

で、今、銀一でいくらで中古が売られているか?というと、、、だいたい3万くらい。


これを見たときは自分の目を疑った。

ホンの3年ほど前くらいは、中古として出る数が少なくて、出ればすぐに売れたもので、しかも、値段も12,3万という値付けだった。それでも右から左へと売れていった。

今では3万でも買う人はいないのだ。

銀一の馴染みの人にその話をしたら、ここ1,2年、急激に売れなくなったそうだ。

つまり、これが必要なフォトグラファーはすでに僕のように持っていて、複数は必要ないし、壊れないので買わない。新たに物撮りをやる人、例えばそういうフォトグラファーのアシスタントから独立して同じような仕事をしていこうという新人フォトグラファーが居ればこれを買うだろうけど、それほど多くはない。

もちろん、アマチュアが買うものではないし。

プロの中でも本当の物撮りのプロしかこれが欲しいという人はいない。

中判のデジタルバックの値崩れもかなりなものだけど、こういう付属品も必要なフォトグラファーの絶対数が少ないので、余る一方だろう。

いろいろなフォトグラファーとお話しする機会があるけど、中判のデジタルバックで仕事をしていても、例えばそれが必要なクライアントが無くなったら、機材もいらなくなる、という話は良く聞く。

僕の周りでも、中判のデジタルバックを買ったけど、仕事内容の変化で、必要なくなり、手放す人は何人もいた。35とちがって、中判のデジタルバックは必要な人がプロに限られるので、中古市場が圧倒的に小さくて、値崩れを起こしやすいんだよね。
この辺りは飲食店の厨房機器と同じで、何百万もする厨房機器が廃業と同時に中古になって安く処分される、というのに似ている。

この手の大判フィルム時代の機材をデジタル化したもので仕事出来るのはあと何年だろうか?

今はその時代の遺産で食っているようなものだけど、やがては壊れて無くなる。そういう時代は何で写真を撮っているんだろう。


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