シグマMC-11はEF-Sレンズは着かない
シグマのマウント変換アダプターMC-11って、キヤノンのAPS-C純正レンズ、EF-Sレンズが着かないんですね。
今まで知りませんでした。
誰も言ってないんじゃないの??
と言うか、シグマは自社レンズ用にこのアダプターを出していて、自社のレンズ以外での情報を表示していません。当然ながら、APS-C対応のEF-Sレンズのことなんて書かれているわけもなく。
上の写真はメタボーンズの変換アダプターに付けた、キヤノンEF-Sレンズ60ミリマクロです。
昨日書いたシグマの18-35ミリ/1.8はシグマだからキヤノンマウントのAPS-C対応レンズだけど、5Dmk4にも着くし、当然MC-11にも着きます。
シグマMC-11はキヤノンフルサイズのレンズ、EFレンズは着きますが、EF-Sレンズには着かない。
これが今日の重要ポイント。
キヤノンユーザーなら常識なのですが、EF-SレンズはAPS-C用に小型化されたミラーボックスに最適化されていて、フルサイズ用のレンズよりも後玉が撮像素子に近い距離にあります。
マウントはフルサイズでも、APS-Cカメラでも同じですが、互換性がないようにあえてレンズのマウント側を出っ張らせてフルサイズカメラには着かないようにしています。
シグマのマウント変換アダプターMC-11は自社のレンズ専用として設計されているので、その出っ張りを考慮していない設計になっています。メタボーンズはキヤノンマウントのレンズすべてに着くように設計されているので、EF-Sレンズでも着けられる。
ここら辺は盲点でした。
メタボーンズはMC-11の2倍以上の価格です。が、なんでも使えるというのはメリットですね。
APS-C対応のEF-Sレンズを持っている人はソニーに移行するときにはご注意ください。
さてもう一つ、この二つには動作の差があります。
ソニーのようなミラーレスだとAF測距と、絞り込みの動作にミラー有り一眼レフとは違う挙動をするものがあります。
ミラー付き一眼レフだと、当たり前のように絞り開放でAFします。シャッターを切ると、絞り込まれ露光されます。
ソニーの場合、測距は開放で行いますが、シャッターボタンを半押しすると撮影絞りまで絞り込まれます。(親指フォーカスに設定時) シャッターボタンにAFを割り当てているとき(デフォルト)もこのAFしてから絞り込みますがピントが合えば瞬時です。
マウント変換アダプターを付けたとき、この挙動が違うのです。
メタボーンズでは開放でAF、シャッターボタン半押しでも開放のままで、シャッターを切った瞬間に絞り込まれます。
シグマMC-11ではソニー純正と同じ挙動で、シャッターボタン半押しで絞り込まれます。
キヤノンユーザーを始め、一般的な一眼レフからの移行組だと、この挙動に違和感を感じます。メタボーンズの方が今までと同じファインダーの見えなので違和感が無いのです。
シグマのマウント変換アダプターMC-11は如何にソニー純正と同じように出来るか?を目指しているので、このような結果になっていると推測しています。AFの度に音が出るし、絞られるごとに音が出ます。
僕自身の感想では決していい音ではなく、ノイジーと感じます。
シャッターを切ったときにどうせ音が出るのですから、そのタイミングに絞るメタボーンズ方式の方が良いと思うんですけどね。シグマの人はここを見ていないかな〜。
ひょっとしたら別売りのPCから設定を変えられるもので変更出来るのかもしれませんが。
どなたかご存じでしたらお教えください。
なかなか変換アダプターのことを書いている人が居ないので、そこら辺もちょっとな〜と思った今週でした。
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