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2016.10.04

フォーカススタックとアオリレンズの比較 その2

簡単に書くと言いながら長い、、

基本を書くと長くなりますが、それを飛ばすと理解できる人が少なくなるし。

で、その2ですが、

Img_0140

簡単なセットで実例を撮ってみました。

ものは折りたたみ式のナイフ。この程度の商品でも、商品全部にピント合わせるのが難しいのです。それが中判デジタルの世界。たぶん、35フルサイズのデジタル一眼でも100%拡大で見たらすべてピントを合った写真は撮れないでしょう。商品撮影はそれほどシビアな世界です。

まず、ヘリコンフォーカスを使って全面ピントの写真を作ってみましょう。

XFカメラボディからフォーカススタックを使えば、ピントの最前面と最後面をセットして、スタックするコマの数を設定すればあとは自動でシャッターを切ってくれます。

僕が持っているのはマクロレンズはMFなので、その部分を手動でやりました。


Img_0141

ピントの最前面と最後面に印を付けて、それを等分割していきます。写真では5分割のメモリを付けましたが、撮影時にはその更に半分で撮っているので、合計9カットで分割撮影しました。

絞りはF7.1。これくらいの絞りだとかなりシャープです。がピントの合う面は薄い。


161004_0007

こうして撮影されたカットを現像します。

C1からは現像しなくてもダイレクトにRAWデータのままヘリコンフォーカスへ持っていくことが出来ます。

が、僕にはそれのメリットを感じられないため、一度現像後、TIFFデータにしてからヘリコンフォーカスへ持っていきます。
RAWデータをダイレクトにヘリコンフォーカスに持っていくと、ヘリコンフォーカス上で現像されるようで、それの時間が結構掛かります。だったらC1で現像させた方がよほど速い。しかも、レンズ収差、色収差などもC1上で解消してからの方が仕上がりが良いと判断しました。


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ヘリコンフォーカスへ合成用カットを持っていくのはこのようにウィンドウへドラッグ&ドロップで素材カットすべてを入れます。


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ヘリコンフォーカスの画面。

ここから左上にある再生ボタンのような緑のアイコンをクリックすれば合成します。

8000万画素のIQ280でも1分かからず合成してくれます。

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合成前との比較。

ここで保存します。

161004_0004


161004_0005
保存形式はこのようにTIFF,JPEG、DNGしかありません。

僕がいろいろテストした結果、RAWからC1でTIFFデータへ現像、それをヘリコンフォーカスにて合成、TIFFデータで保存が最も手間が掛からず、時間もそこそこの良いレベルだと判断しました。


161004_0006

これは上がヘリコンフォーカスにて合成した写真、下がアオリレンズを使った写真です。

こちらに100%画像を置いていますので、ダウンロードしてご自身で確認できます。

160930_test30522

2016-10-04 17-15-02 (B,Radius8,Smoothing4)


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