Phase One XF 活躍中 ヘリコンフォーカス
忙しい毎日が続いています。
今週の広告のお仕事だけで、B●W、サ●トリー、パ●ソニック、エ●ソン・・と、これだけ聞くと、どこの売れっ子写真家だ?と思うくらい、、、ありがたいことですが。
そんな忙しい毎日ですが、今年に買った中判デジタルのPhase One XFをほぼ毎日のように使っています。
たぶん、僕が使うカメラで最も使っているのがXFだと思います。
買ったばかりだからと言うのもあるのですが、画素数的にちょうど良いんですよね。IQ280なので8000万画素と思うでしょうけど、現実的にはそんな大きなお仕事はそれほど多くないので、常時は2000万画素のデジタルバックとして使っています。でも、ホントにちょうど良い。2000万画素と言っても、35タイプのカメラで撮ったのとは段違いにキレイだし。感度もIQ280なのでsensor+を使ってもISO140だから、まだマシだし。これが最新のIQ3の8000万画素だと感度が200からになってしまうので、それだけでも使いにくいんですよね。
問題はピントが合わないと言うことだけ。
深度が浅いので、絞りきっても奥まで合わすのは無理です。特に物撮りでは致命的。
そこで最近使っているのはフォーカスブラケット。
XFではフォーカスを自動でずらして何枚か撮るという設定が出来ます。それを使ってフォーカスブラケットして撮影、その後、ヘリコンフォーカスという深度合成ソフトを使って、ピントの合っている部分を合成します。
ヘリコンフォーカスは今、Phase OneXFを購入した人に一年間の無料使用が出来る特典が付いています。
最初は、C1から自動でこのヘリコンフォーカスへいけるのかと思ったのですが、どうもそうではないらしい。僕の使い方がまだ正しいのかどうかも分かりませんが、今のところ、手動で現像したファイルをドラッグしてヘリコンフォーカスで合成しています。8000万画素のTIFFデータでもMacProだとかなり速く合成が出来ます。
このやり方を取ることによって、今まではジナーの後に付けてアオリを使ってピントを合わせていたカットが、XFで簡単に撮ることが出来るようになりました。
つい先日、シュナイダーレンズが生産終了したというニュースがありましたが、このヘリコンフォーカスを使ったフォーカススタックを実際に使ってみると、もう、ビューカメラであおるとか、アオれるレンズを使って撮影するとかの時代ではなくなってしまったと、しみじみ感じます。つまり、シュナイダーレンズがなくなるのは、そう言った背景があるのではないか?という僕の感想です。
何でもかんでもPC上でやる、というのは好きではありませんが、個人の感想を言っても世の動きは止められません。やったものが勝つのなら、やっていかないと市場から退場せざるを得ません。
ヘリコンフォーカスについては、今週のプロフェッショナルミーティング 6月11日でやるようなので、東京の人は見ておいた方が良いでしょう。
本音を言うのなら、僕自身がこれのセミナーをやりたかったと言うくらいのものです。
使いこなしにかなりクセがあるので、万人に勧められるものではないですが。>XFの使いこなしのことです。
土曜日は行く予定でしたが、仕事が入ってしまい、難しくなってしまいました。残念です。
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コメント
いつも憧れで拝見してます。
いままでピントをばらして合成はかなりゲスワーク(ゲスではありません笑)だったからすごい機能ですね。
ジナーが昔自動でアオリをしてくるれ4X5を発表したのを思い出しました。
当時の職人たちには見向きされなかったようですが。
投稿: 竹田正道 | 2016.06.10 18:45