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2015.10.20

写真展へ 2015/10/20

日曜日と今日、いくつかの写真展を回りました。

日曜日
原美術館 そこにある、時間―ドイツ銀行コレクションの現代写真

ドイツ銀行のコレクションということで、どういう作品を買っているのか?ちょっと興味があって見に行きました。
やなぎみわさんの作品や佐 藤 時 啓さん、杉 本 博 司 さんの作品など、日本人も何人か展示されています。超有名なグルスキーの作品もあるし、さすがに世界の美術市場を垣間見れる展示でした。

展示が、というよりも原美術館の問題ですが、展示の規模にしては入場料が高い印象です。これは蜷川実花さんの個展の時にもここに書きましたが、この規模なら800円くらいが一般人の感覚じゃないかなと思います。民間なので、維持費とか考えると1100円は妥当なのでしょうけど。あっと言う間に見終わって、他につぶしがきかないのはいつもながら参ります。

同じく日曜日、夜8時までやっているというので見に行ったのが
村松賢一写真展「せいぶつ」

日曜の夜ということで、初めて行ったギャラリーは人気のないところにありました。
このギャラリー、先日、セミナーを行ったD21スタジオの社長が運営に入っていると言う話を伺ったので、行ってみることにしました。
ちょうど、村松さんがいらしたので、いろいろなお話しをうかがえてよかったです。
すごくアート向きな作品制作で、個人的にはこのままの路線でもっと攻めていけば、世界の美術市場でも十分売れる作品になるんじゃないかと思いました。とにかく斬新な制作方法でした。

今日2015/10/20見に行ったのが
Sony Imaging Gallery 鹿野宏 作品展 Still×Scapes

電塾にいたときにお世話になっていた鹿野さんの個展ということで伺いました。
鹿野さんらしい、ほんとにその人が現れている写真の数々でした。忙しい人ですが、その中でもこうして写真を発表していくこと、その活動は本当に尊敬に値します。

その足で行ったのが
キヤノンギャラリー 大浦 タケシ 写真展:蒼き刻 -Ink Blue Serenity in Tokyo-

キヤノン繋がりで、結構以前から顔見知りな大浦さんの写真展ということで伺いました。
ビックリするほどシャープなプリントでした。撮影機材を伺ったらほとんど16-35/F4Lと5Dmk3で撮影したということで、二度ビックリ。最近だと5Dsで11-24ミリのレンズでも使っているのか?と思っていたのですが、、、カメラじゃないな〜と改めて考えさせられた写真でした。

最近、写真展を見ていて思うのは、やっぱり作品としてまとめる力、これがものを言うなと思います。
ここ数年、写真界は急激にアート指向になったと思います。普通のカメラマンでは、もはや存在することすら危うい時代になってきています。どういう作品を撮っているのか?普通に仕事しての撮影をするにも、その個性がないと仕事すら回ってこなくなっています。
もはや、写真なんて誰でも撮れる時代です。だからそのフォトグラファーの個性が必要なのです。
「こういう写真を撮っているから、、」という枕詞が必要なのです。まったく関係ない撮影でも。

若いフォトグラファーはそれを肌で感じていて、自分の作品制作に積極的です。

僕くらいの世代だと、その感覚がありません。このままで行くと、たぶん淘汰されていくのではないかと思います。
と他人事のように書いていますが、僕自身、すごく危機感を感じています。かと言って、撮りたい写真って?とずーっと悩みっぱなし。
人生は短い。
やりたいことをやっていかないと。
CF012972.jpg

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