写真展をいくつか
お正月休みに行ったのは市橋織江さんの写真展。彫刻の森美術館でやっています。
女性ならではの視点で、好きな写真です。この箱根、彫刻の森美術館のポストカードなどを撮っているのも市橋織江さん。以前より、ここに行く度に「さすがに良い写真を使っているな〜」と思っていました。フォトグラファーの名前を調べていなかったのですが、それが市橋織江さんだと分かって、やっぱり、、、と思った次第です。
次にジョセフ・クーデルガ展。
名前を知らない写真家でした。
近代美術館でやる位なので、それなりの人だろうと思っていましたが、、、いや、びっくり。良い写真でした。特にカオスというパノラマのシリーズが好きでした。
FB上では見にくい展示だったという意見が多かったのですが、見る順番に迷う、そんな展示でした。これは主催者があえてそうしたんだろうと思うのですが、、、シリーズごとに見たいと思うのは人情。見ているうちに違うシリーズに行ってしまい、??と思って、続きを探す、、、みたいな状況で、会場は右往左往という感じでした。
凝ったつもりなんだろうけど、意図が伝わらない展示方法でした。
先日の日曜日に行ったのは東京都写真美術館。3つの写真展を見てきました。
植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ
このところ植田先生の写真展はかなり行ってます。女房が好きなこともあるし、なんにせよ、いろいろな会場で取り上げられることが多い。ほとんどの写真は見ていると思うので、ちょっと飽きているかもしれません。
東京都写真美術館ではさすがにその点も考えて、ラルティーグとの共通点を見せる方法を取ったのではないかと思います。このあたりはさすがと言えるセレクションですね。
路上から世界を変えていく
新進の作家の展示です。
僕は糸崎公朗さんの作品が好きでした。1965年生まれと、僕とほぼ同世代という点。それなのにここまでの作家活動というのは驚異的です。単に作家ではなく、WEB連載もお持ちで、かなり参考になる内容です。見ようによってはホックニーの真似だろう、と思う人も多いと思いますが、そんなこと言ったらたいていの手法は誰かの真似ですからね。手法を取り入れながら作品にしていくことは、悔しければやってみろ、という感じです。
あとは林ナツミさん、浮遊の写真で今最も注目の女性写真家ですね。すごいと思います。
高谷史郎 明るい部屋
実験的というか、写真という従来のジャンルには入らない感じのアート作品ですね。別に写真出なくても良いんでしょうけど、手法として写真を使った、そんな感じ。
ただ、マン・レイしかり、過去の写真作家でも実験的な作品を作り、それが今では写真表現の一つとして定着したものは多いです。
コンサバティブな写真ばかりを望みがちですが、僕の場合、偏見を持たずに見て行ければ良いと思っています。
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コメント
高谷さんのパフォーマンスの作品「明るい部屋」はびわ湖ホールで制作されています。「クロマ」も同ホールでの制作です。「クロマ」はとても触発される内容でした。滋賀県民としてこのような作品が生み出されていることをアピールしていけばいいと思うのですが….。
http://www.biwako-hall.or.jp/2012/06/3656/
http://www.youtube.com/watch?v=CQ1CIZwdiWE
「クロマ」
http://www.youtube.com/watch?v=wz5GLT1Zt_8
投稿: crossroads99 | 2014.01.18 20:19
crossroads99 さん、ありがとうございます。
高谷さんの作品を見ました。アーティストですね〜。個人的にはちょっと苦手なジャンルではあるのですが、、、たぶん、写真を古いままの感覚で見ようとしているせいだと思います。柔軟性がないです。。
投稿: tats | 2014.01.20 18:32