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2013.12.19

呼応し合う、二つの精密機械 Nikon Df × Porsche 911

久しぶりにニコンを使ったというお仕事はこちらでした。

呼応し合う、二つの精密機械

小川義文さんと言えば、自動車関係のカメラマンだったら知らない人は居ないでしょう。知らない人はモグリですね。笑
日本を代表する、自動車を撮らせたら第一人者という小川先生を撮影して欲しいという、オファーを受けたのは1ヶ月以上前でした。
打診されたとき、「え?そういう写真って、だいたい元アシスタントの人が撮るもんじゃないの?」と聞き返したことを思い出します。
担当者は僕に撮って欲しいと言うことで、たってのご希望でした。

カメラマンなら誰もが嫌な仕事が、同業者を撮る仕事です。

撮る方も、撮られる方も、嫌なものです。

僕もオファーが来たときには、正直に言うと躊躇しました。でも、すでにこの歳になると、大御所の現場を見ることは千載一遇のチャンスなんです。どういう風に撮っているのか?見てみたい。。。それが仕事を受ける動機になりました。

問題なのはニコンの機材。前にも書いたように、物撮りをするためのラインナップなので、こういう撮影に向いていません。結果、70-200/2.8を借りて、なんとか仕事は済ませましたが。

ロケの朝、初めて小川先生と対面、ご挨拶をいたしました。

開口一番、「撮る方も嫌だと思います。何でも言って下さいね。」と優しいお言葉。

そうなんですよね。そういうことが分かっている人なんですよね。その言葉がいちばん心に響きました。
カメラマンの気持ちをまったく分からない人も、中には居ます。と言うか、むしろ意地悪をするような人も居なくはないでしょう。カメラマンにはそれぞれのやり方があるし、それは撮られる方の写真家から見れば、「こいつ、バカじゃね〜の?」って思われることもあるでしょう。

でも、こちらも仕事なんです。自分のやり方で撮影をするプロなんです。

それを嫌だとか、文句付けるのなら、自分の気に入った人に撮らせて欲しいと、僕は以前から思っています。アーティスト気取りで、撮影に来たカメラマンにだめ出しするなんて、その人の器の小ささを露呈しているだけです。
すみません、、、これは過去にそういう人が居たので。。。つい愚痴が、、、笑

結果的には小川先生を撮った写真は気に入って頂けたようでした。僕の仕事もコンプリート。

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