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2013.11.13

デジタルカメラの行く末

先月のこと、某カメラメーカーさんからヒアリングを受けました。案件は言えませんが、カメラのことではありません。2時間くらいお話しした後に、昼飯でも、ということになって、そこでのお話し。

カメラの売れ行きの話題になって、コンパクトデジカメの売れ行きが急減していると伺いました。ここ1年くらいが顕著に。その前はコンパクトデジカメの低価格化という話題もあったのですが、今は低価格でも売れない時代になってしまった。

当然思いつく原因はスマホでしょう。すでに多くの人がスマホに移行しています。今まではiPhoneもアンドロイドユーザーも、ある意味、限られた人たちだったのですが、2,3年で大きく変わりました。普通の人がスマホを持つ時代に。スマホには優秀なカメラシステムも入っているし、それを後処理するアプリもあります。そしてすぐにメールで送ったり、SNSに載せたり。コンパクトデジカメがいくら写りが良いと言っても、他人に見せなければ意味も半減。より見せやすいスマホは当然のごとく、コンパクトデジカメの立ち位置を奪っていきます。

その昼時の話題に上った話が面白かった。

そのカメラメーカーの人の娘さんが、高校生で、今年、修学旅行に行った時のこと。当然、デジカメを持っていくものと思っていたら、持っていかなかったと言うこと。スマホがあるから、それで写真は十分と言われたらしい。中学校の修学旅行の時は、娘さんにねだられて、白いかわいい同社のコンパクトデジカメを買ってあげたのですが、それも持っていかず、衝撃を受けたそうです。

僕もそれを聞いて、衝撃を受けました。

修学旅行と言えば、一生に一度です。それにカメラを持っていかない世代が出てきたと言うこと。これを衝撃的と受け取る写真関係者は多いと思います。

その世代がやがて大人になっていきます。

写真は、スマホによってより大衆化した反面、カメラメーカーは今までのような大量消費というビジネスモデルが成り立たなくなります。すでに、コンパクトデジカメのラインナップの整理が始まっています。コンパクトデジカメの分野はなくなることはないにせよ、縮小の一途でしょう。メーカーさんもそれを予想して、すでに動き始めています。高価格なコンパクトデジカメが一つの生き残りの方法かもしれません。

いつも読んでいる那和さんのブログもちょうどこの話題でした。
那和秀峻さんのブログ 徒然なるままに

今まで子供の運動会とか、発表会、入学卒業式を機会に、カメラが売れる時期でしたが、もし、スマホの中にデジタルズームが今よりも遙かに高画質で撮れるようになったら、アマチュア一眼の主戦場だった望遠系のところにもスマホに食われることになります。まだ数年は大丈夫でしょうが、先ほどの女子高生が大人になり、子供を産む時代になったとき、子供の運動会をスマホで撮るのが普通と言うこともあり得るでしょう。

フィルムからデジタルになって、写真は比較にならないほど一般的になりました。那和さんのブログにもあるように、今後はよりそれが深化して、2極化していくのかもしれません。大衆的なスマホをベースにした写真と、よりプロフェッショナルな、もしくはよりアーティスティックな方向と。

IMG_3866

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コメント

湯浅さんの感触は誰もが感じている事だと思います。

それ以外にも4K動画を筆頭にスポーツ系統の写真(動画からの写真切り出し)に関しても、次回東京オリンピックの頃には、激変しているかも知れません。

投稿: PLIE | 2013.11.13 20:01

PLIEさん、ありがとうございました。
PLIEさんは動画の方もお詳しいようですね。僕はまったく興味がなくて。
よく動画からの切り出しでスチル写真にすると言うことを言う人が居ますが、それはレベルの低いものは可能だと思いますが、スチルのレベルが高いものは、絶対に切り出すことは出来ないと思っています。技術的な話ではなく、写すときの、いわゆる追い込みは、スチルのレベルには動画が上回ることはあり得ません。
僕はそう思うし、これからもそうだと信じています。
まあ、僕が死んだ後くらいは分かりませんけどね。。笑

投稿: tats | 2013.12.08 18:39

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