写真展など
この前の日曜日、女房も僕も休みだったので、久しぶりに恵比寿の写真美術館へ。
セバスチャン・サルガド展と、写真新世紀展を見てきました。
セバスチャン・サルガド展は、アフリカのモノクロ写真。モノクロなので古いのかと思いましたが、比較的新しい撮影時期のもありました。
写真的にはそれほど取り上げることもないのですが、、、やはり、その地に行っていると言うことが大きい。しかも内戦状態の場所ですから。観光地と違って、そこまで行くこと、そして滞在して、生活して、写真を撮る、、それがどれだけ大変なことなのか、想像を絶することだと思います。
もう一つは写真新世紀。これは新人写真家、発掘、登竜門的なコンテストなのですが、それの2009年度の展示です。
その中、グランプリ候補の一人、杉山正直さんの写真が面白かった。
魚眼レンズを付けたカメラでそれを自分で手持ちして自分に向けてシャッターを切るという物です。そのスタイルで南米各地を旅して、その写真だけで応募しました。できあがった写真には当然、すべてカメラまで手が伸びている作者自身が写っています。それとその周囲に撮影時の風景や人々が。
これって、誰でも考えつきそうで、しかも、誰でも撮れる写真です。魚眼レンズを持っていれば、今でも撮れるでしょう。でも、それで世界中で撮影してきたら面白そう、、、じゃあ、行くか!って出来る人は少ない。
彼の経歴も面白く、六スタ出身から今話題の篠山紀信さんのアシスタントを経てます。
タイトルの「オレハ・オララ」も篠山紀信さんの写真集オレレオララからのものでしょう。なかなか洒落が効いていて楽しい。
グランプリは無理かもしれませんが、、、
今の写真は、企画力、これが一番大事で、それを実行に移せる行動力、持続力、瞬発力が2番目の要素の気がします。
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