今日のカメラ090902

先週のお話。。。
その日の撮影の使用カメラでした。

ソニーα900、レンズはマクロ１００mm。

長期的にお借りしていたものです。
ちょうどお借りしていたここ数ヶ月、かなり忙しい状態が慢性的だったのでそれほど使えませんでした。
その中でも何度か撮影をした印象ですが、、、

写りは良い。というかかなり素晴らしいです。１Dsmk3との比較になりますが、色の出方やシャープ感など、当たれば素晴らしいです。
この当たれば、というのが結構くせ者です。
まず、ピントですが、AFはよく合いますが、親指AFにしていると、このスイッチが押しにくい。スイッチを捜してしまいチャンスを逃すと言う事が何度もありました。AFに関してはもう少し使い勝手を考えて欲しい。
マニュアルでのピントですが、キヤノンよりは遙かに見やすいです。旧ミノルタからのファインダーは定評があったのですが、それは変わらずと言ったところ。

あと、RAWデータが大きい。ｓRAWもないのでちょっとモデル撮りをするとすぐに数GBに行ってしまいます。スナップでも１６GBのCFを撮り切ってしまったり、、、強烈なファイル容量です。コンプレッションモードのRAWもあるので、そちらに切り替えての撮影が現実的かな。

スタジオでのPC接続の撮影は、使い勝手は悪いですが、転送スピードはかなり速い。これは比較対象のキヤノン1Dsmk3と比べて、圧倒的に早い。RAW1枚あたりの大きさから言っても大差ないはずなのに、ソニーαの方が圧倒的というのは、転送方法などのやり方の問題かと思われます。
転送は早いものの、シャッター、絞りなどの変更がやりにくい。この点は今あるCaptureソフトの中ではキヤノンが一番でしょう。

さて、最も大きい問題は、、、カメラにホットシューがない事。それと、ライブビューモードがない点。シンクロ接点はあるけど、今のプロカメラマンではホットシューにラジオスレーブを付けるというスタイルが当たり前になっています。僕のように数台のカメラを使うと、カメラにシンクロコードが付いているのは現場で使いにくい。アダプターでホットシューにもなりますが、専用シューは辞めて欲しい。
同じようにライブビューモードもブツ撮りをするカメラマンにはもはや必須と言っても言い機能です。

以上の2点がないだけで仕事で使う気になれない、のが最大のデメリット。

ただ、仕事と言っても、僕の仕事ですので、一般的な写真を撮るという機能においては、何ら問題のあるものではありません。というか、むしろ、画質が良いので使いたいと思わせます。

僕も、スタジオワーク以外、モデル撮影以外だったら、欲しいと思いました。

900の廉価版も発表になりましたが、このあたりの変更はありませんでした。

プロカメラマンに対して、どうアプローチするか？もしくはそのジャンルの狙いたいのなら、ぜひ以上の2点を何とかして欲しい。

値段もかなりお値頃感がありますし、僕としても欲しいカメラでした。ただ、仕事で、となると難しい。その点だけが残念。。。