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2009.05.24

都市伝説

Cf000323先週の九州電塾でのお話。

僕のセミナーで取り上げたのは例のEye-Fiカードです。

使える状況は限られていますが、こんな事も出来るということを知っているのと知らないのでは大違い。

このカードを取り上げるのは僕のセミナーでは3度目になります。今回はニコンのD3をご用意いただき、それで使えるかどうかを試してみました。

というのはいろいろなところから、ニコンD3では使えない、という報告やお話をいただいていたためです。4月の電塾勉強会でもニコンD3では使えないという人もいらっしゃいました。特にニコンの上位機種ではだめというお話。その理由がすごい。ニコンボディはCanonと違ってちゃんと防磁対策をしているため無線LANの電波も通さないという説。

実は僕はこの説が疑わしいと思っていました。D3をどう見てもあのカードスロットのふたに防磁対策をしているようには見えない点。それとニコンだからちゃんと、っていう下りもあまりに感傷的。
Cf000324そんなことでCanonユーザーの僕はD3を持っていないので、九州電塾のスタッフに頼んで御持ちいただいた訳です。

結果はやはりD3でもEye-Fiカードは使えました。

ニコンだから、、、という理由はありません。

D3で使えないという人と今回の僕との違いですが、、、SDカードのアダプターではないか?と推測しています。僕の使ったのはパナソニック製のもの。使えないといっている人のは多くの場合、違うメーカーのもののようです。

ニコンだから、、、というファンの気持ちもわからないではないのですが、、、

何かと良い方に解釈しがちです。

同じような都市伝説にアドビのライトルームの内部の色空間はProPhotoRGBだという話。これもどこから出たのか??アドビの人に聞いても「?」でしたし、ライトルームのヘルプなどを見ても、そんな記述は見当たりません。>僕の見落としかな。
ただ、書き出し(外部アプリケーションでの編集で画像を受け渡す)のとき、ProPhotoRGBの16bitを推奨はしています。だからといって内部処理もそうだと思うのは早計。

いろいろなもののファンになるのは良い事です。ですが、冷静な判断をしたいものです。

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コメント

九州お疲れ様でした。

Lightroomの件ですが、Helpのカラーマネージメントの項に

>RAW ファイルに対しては、現像モジュールでは ProPhoto RGB カラースペースのカラー値に基づく広いカラースペースが使用されます。ProPhoto RGB では、カメラで撮影可能な大半の色を再現できます。

と記載されてます。
これが内部処理というのはどうかはわかりませんが。

投稿: dojou7 | 2009.05.24 23:12

dojou7 さん、ありがとうございます。
この部分、僕も読んでます。
これをもってして内部処理を断定は出来ないと思って書いています。
そもそも一般人が内部処理を語る必要があるのか?その点が僕には疑問です。中でどんなことをやっていようが、最後は一般的なカラースペースになるわけですし。一般人が知らなくてもいいんじゃないかな〜。
と、どうでも良いお話しなのですが。。

投稿: tatsphoto | 2009.05.24 23:34

私もYuasaさんには同感です。最初の投稿の話は現像モジュール内部での処理の話ですね。現像モジュールは元データを処理してLightroomへ送ります。この段階で変換プロセスが入りますので、このHelpからはLightroom内部処理については何も分かりません。

それにそもそも、例えばWindowsやMac OSXの内部でカラーをどう処理してるかだって、普通は知らないんでは? DVI端子から来た信号がどのように処理されて液晶を駆動してるかも普通は知らないですよね。

投稿: Shimizu | 2009.05.25 04:31

お世話様です。
>SDカードのアダプターではないか?と推測しています。僕の使ったのはパナソニック製のもの。使えないといっている人のは多くの場合、違うメーカーのもののようです。

情報ありがとうございます。
早速試してみたいと思います!

投稿: 村松 | 2009.05.25 15:37

Shimizuさん、ありがとうございます。
なかなかこの手の話をするのは勇気が要ります。特にLightroomの件はあまりに多くのカメラマンがそう信じているし。。。異論を唱えると完全に異端視されますからね〜。

投稿: tatsphoto | 2009.05.25 18:49

村松 さん、ありがとうございます。
ニコンの件はSDカードアダプターがネックになっていると推測しています。今回の九州電塾でD3でも使えた、と言っても、仕事で使えるかどうかは、その人個人個人で判断は分かれるでしょう。アダプターを介していることで当然、電波の到達距離も短いでしょうし。
Eye-Fiカードはそんなに深追いしない方が良いかもしれません。

投稿: tatsphoto | 2009.05.25 18:52

別に揚げ足取りではないのですが、言葉の使い方なのではないでしょうか。
内部処理という言い方が、ブラックボックス内の何らかの変換部分をすべてとらえた言葉と感じられますが、Helpでいっているのは、RAWデータをporophotoRGB空間で規定してから処理をしますよという意味だと思います。
それを内部処理と一口で言ってしまうから??となってしまうのかもしれませんが、もっと簡単な話なのではないでしょうかね。
話の一単語だけが一人歩きしているのかも。

>内部の色空間はProPhotoRGBだという話

この部分だけをとらえると、正しいのではないかと思われます。少なくともライトルーム上のヒストグラム表示はそうなっているのではないかと想像します。
想像だけどね^^;

投稿: dojou7 | 2009.05.26 00:27

いつも楽しく拝見させて頂いております。
とても参考になるブログで、Eye-Fiカードに関しても、
こちらのブログで拝見してから導入しました。
私はD3、D3Xで運用していますが、全く問題ありません。
SDカードアダプタもPhotoFirst製の物ですが、
一度もトラブルを経験した事はありません。
仕事上、とてもスムーズで重宝しております。
いつも有意義な情報を本当にありがとうございます。
今後も楽しみにしております。

投稿: dp | 2009.05.27 12:40

dojou7さん、ありがとうございました。
この話はどこまで行っても推測の域を出ません。なぜなら、誰も中身を知らないので。
だから、断定的に言っている人に対して異論を唱えたいのです。

投稿: tatsphoto | 2009.05.29 18:19

dp さん、ありがとうございます。
Eye-Fiカードでご参考になったようでうれしいです。
キヤノンの1D系以外のカメラだとどうしてもアダプターをかまさないとならないので、そこが不確定要素になると思います。現実的に使っているという人の意見はすごく有意義です。
これからも宜しくお願い致します。

投稿: tatsphoto | 2009.05.29 18:22

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