« Photo Mechanic™ Version 4.6 | トップページ | 目黒ロンビックスタジオにて2009/02/24 »

2009.02.23

フィルライト

先週からアシスタント見習いとして来ているEくん。前職は営業写真館です。

先日のこと、勉強熱心な彼は一緒にスタジオに入っていた元アシスタントの加藤に「フィルライトは?」と聞いていました。
僕はそれを聞いて、言語の違いを感じてしまい・・

フィルライトってご存じでしょうか?

写真関係でちゃんとしたライティングの本を読むと出てくるライトの名称です。

ですが、現実の僕たちの現場ではそんな言葉は使いません。たぶん、僕のスタジオでは彼が初めてでしょう。フィルライトと言う言葉を使ったのは。もちろん、加藤も何を言っているのか分からないようでした。
ただ、ここで言う僕たちの現場というのは雑誌や広告などの写真のジャンルです。僕は知りませんが、Eくんの居た営業写真館関係ではそういった用語を普通に使っているようです。

話は変わりますが、今月初めのPAGEでの出来事。
大阪から来た塚本さんと永嶋さん、僕で、デモの打ち合わせをしていました。

その時にライティングの基礎的な話をしようと言うことになり、、、「キーライトがこっちからで〜」と、言われた僕は、「キーライトって何ですか?」と聞いてしまいました。

どうやらメインライトのことらしいのですが。。。

フィルライトといい、キーライトといい、何というか、わざわざ難しい用語を使って、それっぽく見せているような、そんな印象を持ってしまいます。デモとかセミナーってそういうものだ、と言われればそうなのですが。。。
ちなみにですが、、、今でもフィルライトの意味はよく知りません。苦笑
さらにちなみにですが、デジタルフォトセミナーでよく使われる、高周波成分と言う言葉。これもよく分かりません。たぶんセミナーに出て聞いている人の半分以上は分かっていないと思いますが。。何でこんなに分かりにくい言葉を使うのか??

まあ、僕なんかはそんな人間でも写真は撮れるという見本みたいなもので。

自分でもたまにセミナーを頼まれると、こういう言葉が使えないので、説得力がないのかな〜と思ったりしますが、むしろ、だからこそ、分かりやすい話が出来るのではないかと、そうありたいと思いながらいつもやっています。

|

« Photo Mechanic™ Version 4.6 | トップページ | 目黒ロンビックスタジオにて2009/02/24 »

コメント

私も営業写真を営んでいます。
私の場合も「キー・フィルライト」とは言わず、「フロント・メイン・スカイ・バックライト」と言っています。
その方が私には直感的に分かる感じがするので。

「高周波成分」は良く聞きますね。
他では「空間周波数が高い」と言われます。要は被写体の中で細かい物が映っている事で、風景写真の沢山の葉っぱがそれに当たる様です。

投稿: Chika | 2009.02.23 02:49

はじめまして、いつも楽しみにブログ読ませてもらっています。
私も営業写真館勤務です。
「フィルライト」はおそらく「フィルインライト」の事でしょう。遥か昔の学生時に習った記憶が有ります。確かフロントライトかレフに近い役目の補助光だったと思いますが間違ってたらすいません。実際営業写真の世界でもあまり使われる事の少ない用語だと思います。

投稿: tom | 2009.02.23 08:30

高周波成分が何に出てくるのか、私は実は聞いた事が無いのですが、Chikaさんの話にあるように空間周波数の事じゃないかな。結局は絵で見た時の「細かい成分」だと思えば良いです。例えばノイズのような余分なモノが出てくる時、高周波成分が出来てしまうというように言うのでしょう。

なんかね、こういうモノってのは符丁みたいなところがあって、寿司屋でショウガの事を「ガリ」と言ったりするのと通じるものがあります。分かる者同士、一種のギルドを作るみたいな。

ただ、こういう専門用語を乱発する奴って、結局モノを理解してない事が殆どですんで、知ってる側がちょっと反論したりすると途端にしどろもどろになったりするんで、あまり深刻に考えないでいいような。

投稿: Shimizu | 2009.02.23 23:01

音楽用語(jazzだったりドラム用語)で問題のフィルインという言葉が出てくるのですが、譜面通りに演奏しなくても良い奏者の即興によるフレーズ・・・
ってな事なんですが、日本語的に変換すると「おかず」とか「遊び」ってな感じになるかとおもいます、ライティングでもニュアンスはそんな感じなのですかねぇ
メインライトがあるからそのまま撮っても写真は写るけど、キャッチだったり削りだったり 個人のセンスで上がりに差をつける・・・
どうでしょうか?こんな解釈は?


投稿: h_371 | 2009.02.23 23:11

Chikaさん、ありがとうございます。
Chikaさんのところでも使わないですか〜。そっかー、方言みたいなもので、地方に因るのかもしれませんね。
僕もメイン、抑え、トバシ、、、くらいですね、ライトの名前は。
空間周波数はね〜〜・・もっと分かりやすい言葉って無いんですかね?

投稿: tatsphoto | 2009.02.23 23:57

tomさん、ありがとうございます。
営業写真館系の方でも使わないという方、結構いらっしゃいますね。
フィルインというのが正しいみたいですが、、なら、フィルアウトはあるのか??笑
僕たちの現場だと、決まったライト、決まった被写体と言うことが少ないので、ライトに名前を付けること自体、ほとんど無いですね。メインと抑えくらい。
型もののポートレートだと名前があった方が良いのでしょうね。

投稿: tatsphoto | 2009.02.24 00:01

Shimizuさん、ありがとうございます。
確かに!
高周波成分は特に理系の方にはなじみのある言葉らしいです。
が、写真はそもそも文系の人が多い分野ですからね。笑
ま、目くじら立てているわけではなく、「何でもっと分かりやすく言えないのか?」と昔から思っていたことを、アシスタントの一言で思い出してしまったと言うことです。

投稿: tatsphoto | 2009.02.24 00:03

h_371さん、ありがとうございます。
ジャズでもフィルインと言うことがあるんですね〜!
そう言われると、なんかかっこよく思えてきました。笑
まあ、大本はそんなところなのでしょうね。何となくそれっぽく聞こえるし。
そう言えば削りのことをキッカーと呼ぶ人もいるらしいです。
まさに方言ですね。

投稿: tatsphoto | 2009.02.24 00:07

フィルライトというのは正確には「フィルインライト」と呼ばれる補助光源のことです。
営業写真関係では、メインライトに対して「抑え」と呼ぶことが多いですが、同じ役割を担う光源です。

どんな役割かというと、メインライトによってできる影を弱めて、明暗のコントラストを低くすることです。
この明暗のコントラストのことを「照明比」または「ライトコントラスト」「ライティングレシオ」などと呼びます。
例えばメインライトの強さがF8で、フィルインライトがF5.6だったとすると、光の強さは2:1になります。
この照明比が大きくなるほど、明暗のコントラストが強くなるわけです。
つまりフィルインライトの強さによって被写体の影のでき方をコントロールするわけです。

なぜこのような照明比という考え方があるのかというと、かつてモノクロフィルムでポートレイトを撮っていた頃、フィルムのラティチュードに収まるように、きれいな陰影をつくるには照明比が3:1ないしは4:1くらいが最も美しいとされていたからです。
デジタル全盛の今では照明比の概念も薄れてしまい、フィルインライトの役割すら知らないカメラマンが大勢いても仕方がないと思います。

ですが「フィルインライト」という言葉を知らなくても、「光を回す」という言葉は使うでしょう。
この回った光によって被写体の影を弱めることができます。
つまりフィルインライトというのは本当にライトを1本セットしなければならないというわけではなく、メインライトをレフ板などで受けて光を回すことで、同じ役割を担わせることができるのです。
このように考えると、クリップオンの小型ストロボを天井やサイドの壁にバウンスさせてモデル撮影するばあいの、バウンス光はメインライトでありフィルインライトの役割も兼ねていることがわかると思います。

投稿: shimajiro | 2009.02.26 22:42

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« Photo Mechanic™ Version 4.6 | トップページ | 目黒ロンビックスタジオにて2009/02/24 »