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2008.12.21

アラビアのロレンス 完全版 ニュー・プリントバージョン

さて、新宿で見たかった映画はコレ。

アラビアのロレンス/完全版 ニュー・プリントバージョン

アラビアのロレンスは過去にもう10回以上見ています。が、、、、それはすべてテレビです。だって公開は1962年、日本での上映は翌年1963年ですから・・・1961年生まれの僕たちの世代でも映画館で見たという人は数少ないでしょう。

この映画は結構好きで、、テレビでやるたびに見てました。だから見た回数は10回以上になってしまうのですが、、、テレビですからね。。。大画面ではないし、、カットもされているでしょう。

先週の朝のテレビ番組で小倉さんが「絶対おすすめ!」と紹介していて、コレは見に行かねば、、、コレを見逃したらもう映画館では見られないかも?と強迫観念を覚えるほど。

そんな思いで見に行ったのでした。

ストーリーはもう、、ほとんど覚えていますし、次にこういうセリフを言う、ところまで覚えているくらいですから。でも、政治背景など、若い頃には分からなかったオトナの事情などが分かってきた年齢で、再度それを見るのは、また新鮮な思いでした。

リンクを張ったHPに紹介されていますが、この時代によく砂漠でロケをやったな、と驚きます。現在でさえ砂漠にロケに行くとなったらどれだけ砂埃に対しての対策をしていかなければならないか??デジタルの時代でも大変なことです。それを35ミリのフィルムで撮っていたわけですから。

また、そのエキストラの数。もう今の時代ではここまで実写で撮影することは不可能でしょう。

現在、同じような時代物であるレッドクリフも上映されていますが、、、僕は20倍くらいアラビアのロレンスの方を見た方が良いと言い切れます。実写でここまでやっていた時代、、

なんでもデジタルで修正、合成している現在から見たとき、いろいろなことを考えさせてくれると思います。

また、ほとんどの映画が2時間以内に抑えられている今ですが、この映画は中休みを入れて4時間です。商業的な理由からの制約がそれほど強くなかった時代だから出来たことかもしれません。実際に映画を見ても最初の数分は真っ暗の画面に延々と主題曲が流れているだけだったり、普通ならカットされるところも多々あります。ただ、それが間であり、それも含めて映画を味わう時間だと気がつきます。

映画好きなら、絶対見るべき映画です。

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コメント

初めまして。ブログ、楽しみにしてをります。
私も「アラビアのロレンス」が大好きです。小学生のころ、テレビで前後2週にわたつて放映されて以来のファンです(そしてT.E.ロレンスといふ男に興味関心を持ち続けることになります。映画と彼に関する国内発行のすべての書籍を揃へたほどです)。
この「完全版」、10年前に新宿シアターアプルで観ましたが(コロンビア映画創立75周年記念上映祭で)、プリントの調子がよろしくなく、本来の色調の確認には、のちに発売されたDVDを待つほかありませんでした。この作品だけはどの作品よりも早くB-レイになつて欲しいものです。
もちろん劇場へも行きます。どうやら2月中旬までは公開してゐるやうなので、2、3度は行けるでせう。非常に楽しみです。

投稿: T-T.N | 2008.12.24 21:51

「アラビアのロレンス」お好きなんですね。
私も好きで、blogにも書きましたが、何度かスクリーンで見ております。
LD、DVDも持っておりますが、やはりあの広大な砂漠にラクダと人がロングでショットで映し出され、モーリス・ジャールの音楽が鳴ると・・・大スクリーンでないとあじわえませんね。

ところで、
>それを35ミリのフィルムで撮っていたわけですから。

この作品は65mm(プリントは70mm)フィルムで撮影された真性70mm映画だったはずです。
こちらのスペックを見ると、ネガが65mmということなので。
http://us.imdb.com/title/tt0056172/technical

なので、35mmより撮影はずっと大変だったはず。
今回の上映はきっと35mmプリントだと思いますが。

私は来週にでも新宿に見に行くつもりでございます。

投稿: サントラ・ブロッグ | 2008.12.27 11:31

T-T.N さん、サントラ・ブロッグ さん、ありがとうございます。

やはりある年齢以上の人には受けますね〜!

見て損はない映画です。

それと35ミリでの撮影ではないという点、ご指摘ありがとうございました。70ミリで砂漠の砂嵐の中って、、想像を絶しますね。

もし、スチルの仕事で僕が行くことになったら、、と想像するだけでもその大変さが分かります。

それと、この上映館ですが、サラウンドでの上映ではないと思われます。館の問題ではなく、フィルムがサラウンドになっていないのかな?と見ていて思ったのですが。。

投稿: tatsphoto | 2008.12.27 14:56

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