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2008.11.08

JPEGについて

先週の電塾勉強会で面白い報告がありました。

あるカメラメーカー様からのプレゼンで、自社のカメラと競合他社の同クラスを同じ条件で比較した際、あるカメラメーカーの画像での興味深い再現性を提示されていました。

画像で説明するとわかりやすいのですが、、、ここでは文章で説明します。

風景を撮ったとき、その風景の中に人工構造物(作例では街灯だったが)とその周辺にある自然なもの(作例では街路樹の葉)での描写の比較です。カメラかはほぼ同じ距離にあるため、当然、両方ともピントが合っている前提で、その画像を拡大してチェックしてみると、街灯はちゃんとシャープに描写されているのに、すぐ近くの街路樹はぼやーとした描写になっているという、不思議な現象です。ちなみに他のメーカーではそんな再現はしておらず、等位値にある街灯も街路樹も同じように見えます。

さて、今週、さらに興味深いレポートが上げられました。伊達さんのレポートです。
【伊達淳一のデジタルでいこう!】デジタル一眼6機種画質対決

この中でキヤノンの50Dに関して、同じような再現が報告されています。

ちなみにですが、、、、電塾勉強会でのプレゼンでは問題になったカメラメーカー、機種は明かされませんでした。が、そのプレゼン内容の主たるカメラの競合機種と言えば、ニコンかキヤノンの市場価格10万前後の機種になるわけで、、、僕の予想ではキヤノンのキスX2あたりではないかと想像しました。

さて、ここではなぜそのような再現になったか?を勝手に想像してみたいと思います。

伊達さんのレポートにもあるように、レンズ、カメラ本来の解像度の問題ではなさそうです。

つまりはJPEGをカメラの中で作るときに、メーカーごとに独自の作り方をしている点が、今回の現象の顛末ではないか?と想像できます。

かなり以前から、同じ解像度、設定のJPEG撮影でも、写すものによっての解像感の違いは検証されてきました。同じ画像面積の中で細かいものが密集しているようなものと、バックペーパーのようなプレーンなものでは、たとえ画素数が同じでも再現される解像感は変わります。
カメラメーカーでは、たとえば1GBのメモリーカードにJPEG FINEなら何枚記録できます、、という表示をしますが、これが結構重要なことだそうで、、、
たとえば空を画面全部に撮った画像と、森を画面全部に撮った画像と、同じファイル容量になるわけがない。だけど、カメラ内でのJPEGではほとんど同じようなファイル容量にせざるを得ません。なぜなら、先ほどの1GBのメモリーカードにJPEG何枚記録出来ます、みたいな表記が変わってしまうからです。(もちろん、現状でも多少のファイル容量の大小はありますが)

本題に戻りますが、、、ここからは完全に僕の想像です。憶測です。推理です。笑 (何の責任も負いません)

カメラが作るJPEGではファイル容量の上限がある程度決まっているので、メーカーでは「画面のどこを重視して細密に描写するか?反対にどこを捨ててファイル容量を稼ぐか?」という選択をやっている。
それがキヤノンの場合、直線で構成されているような人工構造物を優先的に解像感を出し、遠景の森、葉などはある程度の描写にとどめておき、画像データを圧縮して記録する。。。これは各メーカー、独自のアルゴリズムなので、カメラ内生成のJPEGは先の伊達さんのレポートのような結果になった・・

以上が僕が想像する結論です。

キヤノンでそれが顕著に見えたのは、カメラで撮るJPEGはこういう設定が望ましい、との見解ではないかと思っています。それ以上、または違ったものを要望する向きにはRAW記録が出来るわけで、標準添付ですぐれたRAW現像ソフトDPPが付属しているわけです。
カメラ内生成JPEGとRAW記録の先鋭的な方向付けがされているのがキヤノンという見方も出来るでしょう。

今回、奇しくも電塾勉強会と伊達さんのレポートが同時期に報告されたことで、非常に面白い考察が出来ました。伊達さんのレポートは本当に素晴らしい。こういう比較が出来るのは何人もいないのですが、多くの人が見たいものなのです。ここをお読みなわけないと思いますが、、、ありがとうございました。

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