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2008.01.20

コマーシャル・フォト 08年02月号 Leaf AFi

R0011220遅まきながらご連絡。コマーシャル・フォト 2008年02月号に記事を寄せています。
バックタイプのLeafの新しいカメラ「Leaf AFi」のテスト記事です。

Phase Oneユーザーとしても名高い?(笑)僕ですが、去年、いろいろなお仕事の絡みで他社のバックタイプも一通り使用経験があります。

Leafはシェア的にはPhase Oneには及ばないものの、バックタイプの双璧をなすメーカーです。

ハッセルブラッドの囲い込み政策により自社のカメラが必要になったバックタイプ業界ですが、Leaf、ジナーはローライと組んでこのカメラを使えるようにしました。中判タイプのカメラとしては最後発なので各部、電子化が進んでいます。

僕がテストしたときはウェストレベルファインダーしかなかったので、それでのモデル撮影はかなり厳しかったです。AFですが、AFポイントが真ん中なのでモデル撮影では真ん中でピントがあっても、そこからずらさないとなりませんから。

これはアイレベルのファインダーが発売されれば多少改善されるでしょう。ピントが難しいのはバックタイプの根本的な問題なので、まだまだ改善されていくと思います。

肝心のバック部分ですが、Phase Oneユーザーに是非使ってみて欲しいと思いました。Phase Oneの圧倒的なメリットはそのソフトです。C1プロは現存するデジカメドライバソフトの中で、僕は最高の出来だと思います。その証拠に他社メーカーはそれを模倣するかのようなリニューアルをしてきました。その最高のソフトと組み合わせてのメリットがあるのがPhase Oneのバックタイプです。例えるなら車の両輪みたいなものですね。バック部分だけが優れていてもダメで優れたソフトが有ってこその、バックタイプです。

でも、撮影スピードなどはLeafの方が快適です。本体内に冷却ファンが内蔵されているので、冷却の点でも優位でしょう。背面の液晶も現在のバックタイプでは最大ですからロケ現場でスタンドアローンで使用しても、ピントチェックなどは楽です。ただ、ソフトが、、、バージョンアップごとに改善はされていますが。Adobeのグラフィック系ソフトで現像が出来るので、気にくわない人はそちらで、、、

そうそう、、面白い話を一つ。

先の電塾大勉強会でのレタッチャーさんのセッションでのお話。
画像合成が仕事なので、各社バックタイプのデータを頻繁にハンドリングするそうです。で、絵を見ただけでこの写真はどのメーカーのバックで撮ったものか?何となくニオイで分かるそうです。(笑)
基本的に現像後のデータが来ますが、元データをもらうことも多く、Leafのデータの時は純正ソフトでは現像せずにフォトショップで現像するそうです。これはレタッチのしやすさから、そっちを選んでいるとのことですが。。。だからLeafの現像がダメというわけではなく、そう言う見方もあるという実例です。

話はそれましたが、、元に戻ります。。。

勝手なユーザーの希望を言うなら、、C1プロでLeafが動けば最高だろうな、、、と。

これって35でいうニコンとキヤノンの関係に似ていると、以前、早川さんと話したことがありました。

すべてを満たすものはありません。自分の撮影スタイル、仕事内容によって、適した機材を、更に工夫しながら使う、、、それがこれからも求められるカメラマンの力量だと思います。

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