最近取材した人、二人
まず一人目は今敏さん。
僕は「こんしゅん」さんとお読みするのかと思っていました。
アニメファンなら知らない人はいないかと思います。アニメーション監督の今さんを先週撮影する機会がありました。
頂いた時間は1時間。このクラスの人では多い方だと思います。
映画「パプリカ」を見ながら、ある機械についてのお話。
パプリカ、見た人はいらっしゃいますか?僕は見ていなくて、、
この日、抜粋を見ましたが、、、しかも、今監督の解説付きで、、、こんな豪勢なことがあるのが僕たちの世界です。(笑)
お話の中でDigitalになっての問題点という下りがありました。
「いつも悩むのが最後のノイズの入れ方なんだよね〜」
お〜〜、やはりそこですか!?ムービーもスチルも同じですね!って、思わず口走ってしまいそうでした。
アニメの場合、スチルと決定的に違うのは、最終サイズが決まっている点。スチルの場合、A4見開きもあれば、2センチくらいにしかならない写真もあり、、、サイズも決まっていないところでノイズも何もあったもんじゃないというのが、今のところの結論です。
天下の今監督でさえノイズの入れ方を悩んでいるというお話は、僕にとっては、僕レベルで悩むのは当然と、結構気が楽になったお言葉でした。
さて、本日の取材先は精神カウンセラーの先生。
依存症のお話で。この中での面白いお話が、、、
カウンセラーの間で言われている定説が
「アルコール依存症の旦那を持つ奥さんで、離婚した人はいない」
というもの。
多くの症例を見てきて、この手の依存症の人間の周りの人は、多くの場合、離婚とか絶縁はしていないと言うことなのです。
ここである推測が成り立ちます。その配偶者たちも実は依存症だと言うこと。
業界では「世話焼き依存症」と呼んでいるそうですが。。。
世話を焼くことが大好きな人に、他人に迷惑を掛ける依存症の人。これはベストカップルなのです。
依存症を許す環境、それがある限りは依存症は治らない、当たり前の話ですが。
このお話も面白かった。
取材モノの仕事は地味ですが、こういう面白いお話を直に聞けるのが醍醐味ですね。
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コメント
パプリカは筒井康隆の原作で、彼ならではのかなり「飛んだ」お話です。一種の異常心理モノとも言えますね。映画そのものは筒井ワールドを再現したという意味で、良く出来ていたと思います。
依存症の話は面白い、というか古くより「割れ鍋に閉じ蓋」という言い回しがちゃんとありますから、昔の人もちゃんと知ってたんですな。夫婦ってのは二人三脚であって、互いに相手がいないと生きていけないから一緒にいられる訳で、単に趣味が同じだからと結婚すると長く持たん訳です。分かってみれば理屈は案外簡単。
投稿: YShimizu | 2007.10.03 02:51