Canon EF50mm F1.2L
50ミリのテストをしてみました。
さて、焦点移動ですが、僕も余りよくその症例を把握していませんでした。
価格ドットコムを見ての症状の整理ですが、AF,MFに限らず1メートルよりも被写体に近づいた場合、開放以外で撮影するとピント位置が移動する、と言うことでよろしいでしょうか?
で、簡単なテストをしてみました。
ちょうどスタジオでお香を焚いていたので、被写体はそれで、、、笑
光はストロボのモデリングランプ、つまりはタングステン光です。
この位の被写体だとAFのピントエリア1個が合わせたい位置よりも大きいので、AFが確かかどうか、それの問題もあります。一応、マニュアルでもピントを合わせてやってみましたが、同じでした。
結果は左の写真。
ピント位置は触っていないので開放から5.6まですべて同じで撮影しています。
1.2ではどこにピンか来ているのか分からないくらいボウッとしています。1.2の時は灯がともっているところにピントを合わせたつもりです。
絞るとだんだんシャープになっていくのですが、本来のピント位置よりも後ろ側からシャープになっていきます。4まで行くと本来のピント位置よりも1センチくらい後ろに行くようです。
この写真は先日のポートレート撮影のカットです。
ポートレート撮影の場合、寄ってもこの位でしょう。
実際の話、これくらい寄って撮るとモデルの方もプレッシャーになることと、ライトの自由度が低くなることがデメリットになります。
また、スタジオ撮影だと、ストロボを使う限りはどうしても絞りがちになります。と言うのは大型ストロボでは光量を落としきれないからです。
この撮影でもオパライト一発ですが、コメットのストロボを10WS位まで落としています。しかもカメラの感度はISO50に落としています。それでさえもF4.0でした。
さて、焦点移動ですが、ポートレート撮影に限って言えば、それほど問題になる症例ではないと思います。
もちろん、目だけのアップみたいな、そんな表現をしたときは、ピンぼけを量産すると思いますが。。。ただ、そんな場合はたぶんマクロレンズを使うと思いますし、、もちろん、1.2のボケを否定するものではありません。
このレンズは値段も高いですし、そう言う意味でも全域完璧であって欲しいと、僕でも思いますが、、、何でもそうですが、得手不得手がありますから、、
近接撮影はマクロレンズに任せるということで良いんじゃないでしょうか?
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コメント
お忙しい中、テストありがとうございました。
1)症状に関しては、追試で確認できた。
2)湯浅様のポートレート撮影環境においては、
実用上の問題とならない。
と、理解しました。
キヤノンからの解答も、「絞れば目立たない」「寄るなら85LIIを」との事で、ほぼ同様と感じました。
自分の撮影形態を再考いたします。
ありがとうございました。
投稿: ほら | 2007.09.06 13:12