「森村泰昌−美の教室、静聴せよ」
「森村泰昌−美の教室、静聴せよ」展に行ってきました。
森村さんをご存じない人はそれほど多くないと思いますが、、、
念のため、、、簡単に言うと有名な絵画作品を題材にして自分を主人公に似せて写真を撮って表現しているアーティストです。たぶん、ほとんどの人は「あー、あの人・・」と思うと思います。
僕にとっては非常に思い出深いアーティストの方で、、、個人的なことですが、まだ女房と付き合って数回目のデートで行った展覧会に森村さんの作品が展示されていたのです。まだ仮設時代の東京都写真美術館で、他の写真作品と同時に展示されていました。今から20年も前の話です。
当時の記憶では、まだ今ほどデジタル技術が一般的でなかったときに、合成などを駆使して2メートル以上の大作を作られいたので、それだけでも驚愕でした。近寄ってジャギーが出ていないかを探したものです。笑
今回の展示は全体を学校の教室になぞっての展示です。1時限目から6時限目まで、そして放課後の三島由紀夫に変身して見る人たちへの大きなメッセージを投げかけて終わります。
僕が過去に見た展覧会で、ここまでユニークだったのは初めてではないかと思います。春に見たコルベール氏の写真展も見せ方として面白かったものですが、これはそれ以上です。
森村さんを写真家としてみる方は少ないと思いますが、現実的には写真作品です。表現としての写真、それを見つめ直す良いチャンスになると思います。
ちなみに左の写真は横浜美術館内にあるカフェで出している「給食」。全体を学校になぞっているので、こんなしゃれも効いています。
左の写真は卒業証書。
全部見終わった後にテストがあります。それを提出すると卒業証書が貰えるという仕組み。ちなみに僕は2問しか正解しませんでした。(;。;) ちなみに5問有ってそのうちの1問は全部正解なので誰でも1問は正解するという仕組みです。
9月の17日までですのでぜひご覧になって下さい。僕は過去最高に思うくらい良かった展覧会と思っています。
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