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2006.12.23

ロケアシ

Img_0016この写真を見てなんだか分かる人は少ないだろうし、コレがどうした?って感じでしょう。
今は常時のアシスタントがいない僕なので、必要なときだけロケーションアシスタント(略してロケアシ)を頼んでいる。
ロケアシと言うことで、普通は表のロケでの仕事が多いと思うけど、僕の場合、自分のスタジオがあるので、単なるスタジオマン的なお仕事をやってもらうことが多い。
また、ロケアシという職種はカメラマンになるまでのツナギ的な位置づけなので、これを数年にわたって本業にしている人は少ない。大抵は1〜2年程度だろうか?ロケアシになる前は多くの場合、レンタルスタジオにいて、そこでやはり1〜2年、仕事をして、次のステップがロケアシと言うことが多いようだ。

レンタルスタジオ出身のロケアシくんの場合、ライトスタンドを片付けさせると大抵はこの写真のようにストッパーを揃えて畳む。これはレンタルスタジオでそのように教育されているからだ。
これのメリット、デメリットを分からずに闇雲にこのように畳む人がほとんど。。。。僕に言わせれば「何も考えていない」こと。
このスタンドはコメット製だが、この畳み方だと、ストッパーが干渉して却って使いにくくなる。だから、撮影セットを片付けるときに、僕は必ずロケアシ君に「こういう風に揃えないように」と注意しなければならない。
これが、毎回面倒。。。

カメラマンに必要な資質として、「なぜそうなのか?」を常に考えるクセがあるかどうか?だと思う。特に商品撮影をやっているカメラマンには、習性としてそれが備わっている。

スタジオで教えられたから・・・と言うだけで、世の中すべてのものがそうではない。それを想像するべきだし、理由も考えるべき。

なかなか今の若い世代の人には理解されにくいかな?オジサンの戯言にしかならないか・・・

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コメント

はじめまして。スタジオマンを5年ほどやっておりました。現在はフリー物カメで31歳です。確かに流れ作業として仕事をする子が多かったと思います。カメラマンになってからでは時既に遅し。といったこともあると思うのですが。習ってないからわからない。。と当たり前のように言われたこと、思い出します。それも一人や二人ではなく。。。。(苦笑)

投稿: SFW | 2006.12.23 15:00

はじめまして。いつも楽しみに拝見しています。
これ、わかります。わかる自分をほめていいんでしょうか?
細かい事を気にする事を、気をつけるべきなんでしょうか?

僕も来年からフリーなんですが、アシさんにどこまで言って良いものか悩み中です。スタジオカメラマンをやっていた時も考えましたが、日替わりアシさんになると、悩みが深まります。

「なぜ、そうなのか。」話をして、わかってくれるアシさんなら、うれしいですね。

投稿: こはだおおとろ | 2006.12.23 19:59

そんなんじゃ誰もついてきてくれませんよ...

といわれて10年、やっぱり追求癖は我々商業
カメラマン必須才能だと思います。
でも「嫌な奴だ」と思われない優しさと板ばさみ。さじ加減がむずかしい!

tatsさんはホントそれ正しいコトだとおもいます。ただ僕の場合おんなじことを言ったら、
「収納運搬時、ねじ部の劣化を防ぐため」との
返答。「うーん」唸ってしまいました...

脚(ライトスタンド)を伸ばすときも一番上からと言っても「太いほうがしなりがすくない」と言われさらにへこみ、ブームの脚もライト側に一本だし(三角形の頂点)といったら「ブーム伸ばしすぎ」といわれ閉口...大切なのは「ともにかんがえて(あげる)コミュニケーション」なのでないかと。杓子定規に職業を考える今の若い子には「愛情」が必要なのではないでしょうかと自分で反省した次第です。

いかがなものでしょうか....

投稿: WongTang | 2006.12.23 21:24

毎回同じロケアシではない状況の中で
このことを嘆いてもあまり意味がないような気がします。
言いたいのは「もっと物事考えろよ!」
ということでしょうけれども。
カメラマンの必要条件ともいうべき
物事追求型人間にも
レベルがあると思います。
ましてや日替ロケアシにそれを求めても
どうなんでしょうかね?
毎回説明するのが面倒なら
嘆くのもやめたほうがいい。
望み通り片付けて欲しいなら
言い続ける覚悟がないと。
ボクはいつもそう思って仕事しています。
自分の常識が相手の常識とは限らない。
ボクの根底にはそれが常にあります。
カメラマン目指してるんだから
同じ常識を持てよ!
はあまり通用しない。
もちろん通用してほしいですが…。
もっとも私は大勢のスタッフがいる
スタジオカメラマンですから
日替アシとまではいきませんけれども
同じ会社内でさえ
片付け方を徹底しようとしても
なかなかできるものではありませんからね。
ある程度まではいきますけれど。
自分が思うようにしてほしければ
こちらも相当尽力しなければ
どんな小さなことでも実現できないものです。
tatsさんの書かれた内容は
とても重要なことだと思います。
スタンドの片付け方一つ気を配れないヤツは
お客様相手の写真の仕事で一流として
やっていくための土壌は持っていない。
それに気がつけよ!ってことですよね。
まあ一流か二流か三流かは
自分が評価するものではありませんから
いい表現ではありませんが。
ただ「注意するのが毎回面倒…」
という考え方が何となく
ロケアシの資質任せな感じがして
ボクは嫌な気がします。

投稿: 深澤 明 | 2006.12.26 23:48

御説ごもっともです。
基本的に自分は一度行った場所での事はメモしてますので「毎回同じ事を…」と言う苦情は幸い無いのですが。

ただ、これはカメラマンによって「キッチリ揃って無いと嫌」って人もいるワケで、アシとしてはその度に「このカメラママンはどうだろう」と考えて行動しなければなりません。
使いやすさを考えて揃えなかったと捕らえないカメラマンが、後で「いい加減な仕舞い方だな」と捕らえたら、もしかするとクレームになりかねませんからね。
無難な方に統一するのは仕方の無い事でもあります。

投稿: 足 | 2007.03.16 11:51

コメント有り難うございます。
久しぶりに自分の文章を読み直しました。コメントいただいた方々、ほっぽりぱなしでゴメンナサイ。
この件に関しては、おっしゃるとおり、そのたびごとに言うしかないですし、現にそうしております。言い忘れてこうなっていても、自分が悪いと、そう言い聞かせております。>ストレスが溜まりますけどね、、
アシスタント、もしくはカメラマン志望の方々で、ここをお読みでしたら、こんな意見もある、程度に認識していただければ、ありがたいです。

投稿: tatsphoto | 2007.03.16 12:36

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