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2006.04.03

デジタルカメラのゴミ問題

2台有る1Dmk2Nのゴミ。撮影時にゴミがあるときが付いたときにこんな感じで「ゴミマーク」を貼り付けている。どうしようもなくなったらキヤノンに行く。Cimg147901_1このゴミの清掃、センサークリーニングと呼んでいる。以前にも書いたけどニコンの場合は一回300円だったか?有料の作業になる。今のところキヤノンはプロサービスに出せば無料。

だけど、この無料作業にも限界がある。

無料と言うことでユーザーの方も大して汚れていないのに銀座に行ったついでに「出す」みたいなことをやっている。昔と違って、プロカメラマンにもデジカメが普及して1台しか持っていない人はほとんど居なくなった。大抵は2台、多い人で5,6台という感じ。僕も現在5台のキヤノン一眼タイプデジカメを持っている。そんな中で手持ちのカメラ全部持っていくとどうなるか?クリーニング部門がパンクしてしまうのだ。

現在、キヤノンのプロサービスではクリーニング後、モニターで撮影画像を拡大投影してちゃんとゴミが取れているかどうかを一台一台チェックしている。清掃、チェック時間も含めて一台あたり15分程度かかると言われている。
ひとりの作業員が1時間あたり4台程度しかクリーニングできないのだ。

ここで計算。

1日8時間労働で32台のカメラを処理できる。
1週間で約160台
1年間で8320台。(延べの台数)

この人を雇うのにキヤノンはいくら払っているのか?500万くらい??

それで割ってみよう。
600.961538461538

つまり、デジカメ1台清掃するのに600円かかっているのだ。コレって人件費のみでの金額。

コレを僕たちプロカメラマンは「タダ」でやって貰っている。プロ向けサービスという名の下で。

この金額をどう思うだろう??「年会費払っているんだから当たり前!」という人も多いだろう。
僕は早晩、この無料という清掃サービスは破綻すると見ている。無料を続けるならプロ向けの年会費を値上げするか?このどちらかだろう。
もちろん、ゴミが付くような、有る意味「不完全な」商品を売っているメーカーが悪いという見方もある。だから、タダなのは当たり前!と言う論理。

僕は有料化にするべきと思っている。今のままでは出したモン勝ちみたいな感じで、不公平感がある。サービスを受けるならそれなりの対価を払うべきだろう。

ニコンのやり方が正しい、とは言わないけど、ニコンらしいやり方だと思っている。

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コメント

人件費の計算ですが、バイトならともかく、正社員だったら、この倍以上は使っているはずです。会社が負担する金は給与だけじゃないですから。ゴミの問題は難しいものがありますね。まさかCCDの上にワイパー付ける訳にもいかんし。

投稿: Shimizu | 2006.04.04 19:52

さすがShimizuさん!
良くお分かりで。。。
世の中の会社員の人って自分にいくらのコストがかかっているか?分かっていない人が多いので、簡単にこの数字にしました。一般的には会社が負担しているのは支払金額の倍と言われていますね。それを考えると、たかがゴミを清掃するのにそれだけのコストがかかっていると言うことをカメラマンは知っておいても良いでしょう。

投稿: tats | 2006.04.04 20:16

tatsさんお久し振りyamauchiです。
センサークリーニングは、プロでなくてもキャノンサービスで無料で~す。先日2台クリーニングしてきました。

投稿: yamauchi | 2006.04.05 01:12

 おそらくキャノンのことですから、製品の価格の何パーセントかに(清掃費が)含まれているはずです、人件費も含めて、購入者のみ必要なサービス作業(無料と言う意味ではなく)と考えることも出来ます。サービスセンターに来て下さいということが(勝手に清掃されてクレームで交換修理を強要されるより安いかも)...
 また15分300円でもニコンは安いと思います。(労働の対価としてみると)
 やはりゴミ問題を解決出来ないのでメーカーとして必要な作業であり、来場者の抑制に300円があると思いますがいかがでしょうか。
 ゴミは付くという根本解決が出来ないのであれば、そろそろ安全確実なレンズのマウントを利用した、はめ込みワンタッチ掃除機(勝手にミラーアップしてシャッターが開いて)を開発して1万円くらいで販売しほしいです、SCに行く時間が買えるのであれば安いかなと思います。

投稿: masa | 2006.04.09 08:11

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