ハッセルブラッドH2D
予定していた撮影が無くなったので終日時間が空いてしまった。
行けないと思っていたセミナーに行ってみた。セミナーと言っても、メーカーのデモなので言っては何だけど期待していなかった。
見所は講師の矢部國俊さんの講演でしょう。
納品の後に行ったので遅刻気味にスタジオエビスに入った。
矢部さんの講演は何度か聴いているけど、僕にとっては好きな講演になる。と言うか、一番と言っても良いかな。この人ほどスッパリと言いきる人は他にはいないと思う。大抵はメーカーのお仕事をやっていたりするので、お仕事をもらっている所のデメリットになるようなことは言わないし、それ以外でも悪い点などはオブラートにくるんだ発言になるもんだけど、矢部さんは割にスッキリと言ってくれる。
今回もやってくれました。
「ウィンドウズではダメです。Macを買ってください」
この発言の前後があるので、ここだけ書くと過激だけど、ま、おおむねこんな感じです。
僕はMacユーザーなのは何度も書いているし、ウィンドウズを使う気もしないのも何度か書いている。
このデジタルフォト業界では、著名な先生が「Macでないと、、、」という発言は何度も聞いている。詳細な理論とか、理由は僕にはよく分からないけど、たぶん、突き詰めていくと(ハイエンドの方で)Macとwinのどうしようもない差が出てしまうのだろうなと思っている。
僕の周りにもウィンドウズでデジタルフォトをやっているカメラマンは多く存在する。共通するのは彼らは一様にMacを目の敵にしている点。「Macと同じようにウィンドウズだって出来るよ!!」って・・
そんなヒステリックな奴らに向かってダメな理由をいちいち披露できるほど僕は理論武装していないけど、天下の矢部さんが「だめ」と一括してくれたのは気持ちが良かった。
さて、そんなことはどうでも良くて、、、
肝心な内容だけど、行って良かった。
矢部さんとAdobeの栃谷さんのセミナーがあったけど、両方ともこの主催のハッセルブラッドH2Dの話はほとんど無くて、かなり有意義なお話になっていた。この手のメーカー系のセミナーなんてどうせ良いことしか言わないし、、、と思っていたけど。これが無料というのはスッゴクお得でした。
誰かのブログにも書いてあったけど、5000円払ってメーカーのデモを延々聞くセミナーでは、もう限界になっている感じを受ける。自分の時間を割いてこういう場に来るカメラマンは、何を望んでいるのか?他人のセミナーを久しぶりに聞いて、思うことは大きかった。
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コメント
湯浅さん、どーも。
MacとWindowsの違いの部分はもう少し具体的に言って頂いた方が良いと思います。
理論武装できていないからとか、塾長がとか、矢部さんがとかではなくて湯浅さんはなんでなのかを言わないと、ただ反感買うだけだと思いますよ。
両方使っている私としてはMacの優位性(Photoshopとか)を感じていないんですよね。
ここのところ、講談社以外のプロダクション仕事も請けるのですが、やはりMacでないと、と言われるのでMacで変換したりするのですが、納品でそのクライアントさんに行って見ると、カラーマネジメントしてないじゃん、ということが多くてなんだかなあ、と思うことが多いです。
これが、Macの優位性だよ、という確固たる理由が欲しいと思うのですが、いかがでしょう。
(返答清水さんでも可(笑))
投稿: かなざわ | 2006.04.27 23:42
毎度です。
まあ、こういうことを言われるから、面倒で誰も正面切って言わないんだと思いますよ。>正直な印象ですよ。
今更言うまでもないですが、Macを買えば誰でもどこでも100%大丈夫というわけではないです。よく言われるのは「Macを使っていれば悪くても60〜70点は行くけど、winだと悪いと0点になりかねない」という感想です。
winでもがんばって勉強して気をつければ100点に近づくことは可能でしょうし、そうやっている人もいらっしゃるでしょう。でも、そんなところで勉強する必要がカメラマンにあるのか?というのがそもそもの疑問です。勝負するところは他にあるだろうと思います。
こう書くと逃げてると言われるでしょうけど、僕はwinを使ったことがありません。だから、Macの優位性を語ることも出来ません。先生と言われる人の発言を引用して、どこが悪いのか?こちらから聞きたいですね。
Macの優位性を聞きたいのならその先生に聞いてください。
僕はマックが好きな一カメラマンです。「Macでないとダメ」と言われればそれでうれしい、と言うだけではダメですか?
僕に何を期待しているのか分かりませんが、僕は講師でもないし、先生でもないです。タダのカメラマンですよ。
かなざわさんのおっしゃることもよく理解しております。お付き合いも長いですし。。。ただ、僕はかなざわさんと同じ土俵のカメラマンです。
投稿: tats | 2006.04.28 01:10
俺はMacが好きなんだからそれでいいじゃん、で十分優位性の理由だと思います(笑)。
Macはラインナップが少ない分、性能的には高値安定ってことですかね。
別に私もWin信者ではなくて、VAIOのハイグレードマシン以外のWin機には全く興味のないSONY信者ですから(笑)。
Win機はバリエーションがありすぎて、グラフィックをするにはどのスペックを選べば良いのかが、わかりづらいのは確かですからね。デフォルトのまま使っていたら、色のことを語れないのは確かですし。
Canon信者だから仕事でKiss、IXYでも大丈夫、みたいなことがおきやすいのがWinということでよろしいでしょうか(笑)。
でも、カラーマネジメントの知識、ファイルフォーマットの知識などはこれからのカメラマンには必須ですし、受け側がWinである可能性が上がってきますから、そこまでカメラマンが勉強する必要があるの?ってのはあるのだと思います。おっと電塾運営委員の湯浅さんには、仏の耳になんたら、ですね(笑)。
投稿: かなざわ | 2006.04.28 10:58
ん? なんか呼ばれたような気が・・・
Winの場合、ウィルスが怖いというのがわたくし的にはありますね。どれだけ対策講じたって知らぬ間に入り込んで来ますからね。Macならある程度用心すればまず大丈夫だけど。
MacとWinの理論武装については、宗教論争みたいな面もあるんで、どうしてもWinでやりたいならおやりなさい、でいいんじゃないでそか。結局、コンピュータてのは道具であって、人間に代わって何かをやるもんじゃあない。道具ってのは使いこなせなければ意味はないし、使いやすい方がいい。けど、ある道具を使っていれば誰でも名人になれるって程、話は甘くはないでしょう。Winだってちゃんと環境整えれば仕事は出来ますよ。そうやると結局ハイエンドMac並に金はかかるしメンテも大変だけど、出来ない相談じゃない。けどMacとWinの違いどころか、デジタル情報理論のイロハも知らないのが、盲目的にMacがいいだの何だのと言っているのが現実で、だから宗教論争ね。
投稿: Shimizu | 2006.04.28 11:47
カメラマンから見たMacの優位性ウンヌン....
一歩引いて仕事をする機械...
さらに引いてコンピューター....
写真に線引きを近づければMac信者、
コンピューターに近づけるとWin信者。
私はMacもWinも使います。
Macといういい意味も悪い意味もブランディング。
ブランディングを(特に日本人は)「盲目的」にそれを崇拝し、信じる。
ヴィトン、グッチ...
人類学的(?)にはブランディングというものは人々の営みに
おいて大切な意味を持っているらしいですよ。
....
例えばロジックボード上のノイズがウンヌンでグラフィックボード上の信号がどうでこうで...までMac優位を語るのか、
WinのVistaにおけるカラマネがどうで、IntelMacのデザインはIntelまたは今後のチップセットはリファレンスにそっている、グラフィックカードもメーカーデザインだし...でWin優位なのか...
オーソドックスにチャプチャー、デベロップ、フォトショップといった(世間で言えば)変わり者なパソコンを使用する限定フローにおいて、なんでMacなの?な「明確な回答」が欲しいですよね。
Finderで見てしまったCF内のデータや、HDのデータはファイル安定性においてMacはリスキーだと思うのですが...みなさんはいかがでしょうか?Winから見て不可視属性のファイル情報が添付され、リカバリにも支障をきたし、Finderでの安定性には疑問があるような...CRCエラーを起こした撮影データをMacのFinderでは認識できず固まってしまいます。RAIDしても冗長化したSCSIはOSでサポートされずSATA...ディスクの寿命もスピードも信頼性も疑問...
私はカメラ自体がUNIXのファイルシステムを出さない以上、前述した疑問を拭いきれません。
Vista前夜、OSXの使い勝手の良さは周知の事実で、
完成されたフィーリングがクリエイターの脳に良さそうな
うたい文句もある意味「マス」、ベテラン大先生がWinを使っていたらどんなコドバがでるんでしょうかね。
一番よいのはは「両方」使うこと、一番ヤバいのは「画一化」?
投稿: WongTang | 2006.04.29 04:28
宗教と言われればその通りだと思います。ブランド志向だと言われればその通りだと思います。
前も書いたかも知れませんが、この手のカラーマネージメントに関する勉強、僕はそんな勉強をする必要が無くなることが理想だと思っています。フィルムを使っていたときにビューワーの性能を語っていたカメラマンがどれだけ居ますか?ほとんど居なかったはずです。
デジタルになっても行き着く先はそれを同じになるべきだと思います。
今一生懸命に勉強しているカラマネって結局はビューワーでしょ?
カメラマンは写真で勝負すべきと言うのが僕の持論ですね。
こう書いたときにGattoさんから「でも、今はそうなっていないでしょ?」と書かれたと思います。
その通りです。
ですから、ある程度のMac、モニター(EIZOのCG)などを買う、環境を揃える事(環境光)、ちょっとした設定をする、、、と言った比較的簡単なことで今の時点での理想と言われるようなビューワーを手に入れることが出来るのです。
これはちょっと高いお金を払うことになりますが、さんざん安い機材ですませようと悩んで勉強して、勉強会に出て、、、みたいな紆余曲折をしなくても良いんです。
お金で解決できることはお金で解決すれば良いんです。悩んでいる時間をお金に換算してみれば、決して高い買い物にはなっていないはずです。
そこで、高名な先生のご意見を聞いて、Macが良いというのならMacにしておけば良いんじゃないですか??
その理由とかが必要ですか?
何度も書きますが、僕たちはカメラマンであって、講師でもないし、文章を書く人間でもないし、評論家でもないのです。
その理由を勉強する時間があるのなら、良い写真、良い仕事が出来るようにする時間に割くべきです。
WongTang さんの一文にもありましたが、先生がwinを使っていたらどうなるか?ですが、僕の知る限り、高名な先生でwinの方が良いという人は今まで知りません。「ウィンドウズでも同等」という人はいらっしゃいますが。
ファイルの管理に関してはMacが弱いと言うこともよく聞きます。
混同して欲しくないのは、多くの先生が語っている「Macの方が、、」という言葉はカラマネに関してです。コンピューターとして優れているという発言ではないですよ。
この点を誤解無きようにお願いします。
投稿: tats | 2006.04.30 12:25
ちょっと、お久しぶりです。
誰かのブログって・・・・
エライ方は、どうせご覧ではないだろうと思っての発言であります。
あ、そんなこと書いたら、誰かって、まるで私だと言っているような・・・・・。
ブログご覧頂いているなら、お礼申し上げます。
投稿: Gatto | 2006.04.30 21:02
わりと簡単な話で、シネマがバックライトを5000Kに近くして、パネルの質をあげ、ロジックでビットあげなどをし、
さらにコントロールパネル上で簡単に質の良いD50ガンマ1.8が出せ、経年劣化まで対応するとか。
詰めが甘いとおもうんですよAppleは。
ソフト、ハードともに包括的にカラマネに対応すれば
そりゃもうAppleブランドなわけで。
Winよりは...ぐらいだとVistaにのまれちゃうのかなって。
現時点で差というものは確かにあって、それがはじめの一歩をおおきく変える...のかもしれないですが、いずれにせよCMSツールは必須な訳で、導入にそんなに大きな違いがあるとは思えないんですよね。
投稿: WongTang | 2006.04.30 22:36
そんなに差がないと思う、と言うくらいの知識があるのでしたらそれで良いんじゃないでしょうか?
僕が言いたいのは多くのカメラマンはコンピューターなんて素人同然で、そう言う人たちには今からカラマネの勉強をして、グラフィックボードがどうだとか、なんて言うことは知らなくても良いんじゃないか、と思うんですよ。
先のコメントで僕が書いた組み合わせを揃えれば、次のステップに進めるんです。合成だとか、デジタルならではの撮影技法だとか、勉強すべき点はここからが多いはずです。
キャリブレーターが必要なのは仕方ないことです。現在ではね。それを買わないでという方法もあるでしょう。でも、そんなことやって何になりますか?買って次のステップに行きましょうよ。
vistaが出れば状況が変わる??そんなの待っていられるほど悠長な仕事がありますか??
Macもwinも永遠ではありません。今あるもので今の仕事を効率よく仕事していきませんか?この世にないものの話をしてもしてもしょうがないでしょ?
WongTangさんのように知識も経験もある方はwinだろうがUNIXだろうが、何でもかまわないと思います。素人同然の人には余計なこと考えないでMacを薦めると言うことで良いんじゃないですか?
投稿: tats | 2006.04.30 23:01
う〜ん、素人同然、あるいは素人の人には、Windows環境で、周辺機器もsRGB対応というのをそのまま信じて、下手にカラマネやキャリブレーションなんかしない方がいいんじゃないかと思う今日この頃・・・。
だいたいさ、5000K,G1.8だろうが、6500K,G2.2だろうが、どっちゃでもいい話で、カラマネの本質はそこじゃないんだから・・・・。
投稿: Gatto | 2006.05.01 02:28
ものすごーいタイミングはずれのレスでおそれいります。
話題になっている矢部本人です(マジ)。
メアドは申しわけないですが、ブラインドにさせていただきます。
最初にちょっといいわけをしますと、生徒から「なんか書いてありましたよ☆」とお話を受けて、どれどれと覗いてみた次第です。湯浅さん、お忙しい中、セミナーにいらしていただき、御礼申し上げます。
さて、WinとMac論争(?)について、補足を差し上げようと思い、コメントさせていただきました。
差し出がましいようで恐縮ですが、誤解があるといやだなーというのが本心で、ほかに何か理由があったわけではありません。
まず、僕についてですが、MacintoshもWindowsも使います。ええええ〜?と思われるかもしれませんが、便利な時に便利なものを用いているだけです。
では、何故にMacintoshをお薦めするのか、です。
答えは簡単で、画像を扱う場合は向いている、ということです。もともとMacintoshのリリース当初も、クリエイター(=当時はPCを使うのが苦手な人種であった)が楽にPCを使えるようにWYSWYG(ウイズウイグ)に特化した製品という位置づけでした。そのスタンスは今でも変わりませんで、その為、他の方のコメントにもあるように「?」や「!」な不安定な部分は否定できないでしょう。これは、わかっていないユーザーでも気楽に使えるようにする為にシステムが代行する部分が多く、そういった作りになっています。
基本的に画像を扱うユーザーにMacintoshをお勧めする理由はここではなくて、ビデオボードなどハードウエアも含めた全体として、画像の扱いに向いた作りになっているというところです。
ところが、全てのMacintoshがこれらに該当するわけではありません。iBookやiMacなど、モニタがしょぼくて交換できずイマイチお薦めできないものもあります。使うのなら、G5で、キャリブレーションできるモニタと、キャリブレータもあわせて購入することが重要です。ノートならPowerBook以上。インテルマック(=MacBookPro)、いいですよ。
次に、何故、Winがお薦めできないか、と言うことです。
これは、WinOSが、汎用性が高い為にハードウエアに対する要求度に寛容性があるためです。換言するなら、ハードはWinが走れば特に仕様は問わない、ともいえます。
これが故に、WinをWinたらしめているともいえます。例えば、自作PCでも動きますし、製品としてちょっと問題がある状態でもPCとして動いてしまうんです。
つまり、問題はWinOSそのものの問題というよりは、それらが走るPCにあるといっても過言ではありません。
無論、Winそのものに問題がないとはいいませんが、もともと画像を扱う以外の全ての要素を満たす為に開発されているOSなので、これは仕方のないところなのです。
そして、この問題はVestaがリリースされても変わることはあり得ません。お気づきの諸兄もおられましょうが、ハード&OSのMacintoshに対して、Windowsとハードは異なるメーカーがリリースしている、ということなのです。
メーカーとしては、売れる=競争力がある=価格が安いといった構図から逃れることができない為、画像を扱うのに適したハードウエアをリリースしていないのです。しても高くついてあまり売れないし。スティル画像対応より動画にいきますわね。ユーザー多いんで。
ここで、例えば、自作PCや改造PCなどで、画像を扱うのに適した仕様にハードウエアを作り替えたとしましょう。すると、WinOSでもそんなに問題なく画像を扱うことができるようになります。
もし、Vestaがでれば、それらはもっと保証されることになるはずです。すると、ユーザー数や寛容度や汎用性に勝るWindowsマシンは、凄い武器になるはずです。
これらの好例として、実際に僕がWinマシン(ノート)を買いにいった話をしましょう。新しいのが必要になり、三台目のWinを購入しにいったのです。(過去二台デスクトップ)
仕様書をみてもハードをチェックしても、僕の満足をえられるものはなくて、結局妥協して選んだのは、ヨドバシBTOモデル(正しい言い方ではないですね。ショップカスタムです)の某メーカーのものでした。
これは、CPUやメモリ、ハードディスク、ビデオボード、モニタなどのポイントにおいて、イマイチだったわけです。
また、カラーマネージメントの記事を書く際に、Winでお願いしますといわれて書いたことがあります。これも、実際のところかんばしい結果は得られませんでした。これは、一回同一マシンでではなくて、何度かに渡り様々なマシンでチャレンジした結果です。根本的に市販の気楽に買えるマシンでは、Macintoshがもたらしてくれるようなカラーマネージメント的な管理をもたらしてくれないわけです。これらを満たすにはカスタムするしかないのです。(最低でビデオボードとモニタは買い替え)
従って、画像を扱うには、はなから製品としてリリースされているMacintoshのある一定以上のものの方(=G5などのデスクトップ+アルファ)が結果的に安くて便利なんです。
もし、同じ仕様をWinで作ると遜色ないものがえられますが結果的に高くついちゃんですね。しかしこれは一般的な手法ではない。
また、ハードの問題は他にもあります。
根本は、メモリの管理です。少なめのメモリでハードディスクにバーチャルを作るWinの基本的仕様は、チープなマシンでもいろいろできて便利なんです。ところが、この仕様は、「画像」という重たいデータをコントロールするには不十分なんです。昔、OS9以前でコンパネのメモリで仮想メモリを組んでみたことのある方ならお分かりでしょう。不安定きわまりないです。
Macintoshの場合は、これらを大容量のメモリ管理でしのいでいます。
つまり、僕がよくセミナで言っていることですが、まるで乗用車とトラックみたいな関係にあるんです。Winは乗用車、Macintoshはトラックなんです。営業したり一般的な生活にはWinの方が圧倒的に便利です。でも、重たい荷物を運ぶ仕事の時、トラックを使うでしょう?
なので、信者であるとか好き嫌いではなくて、必要に応じて使い分けることがとても大事なのです。でも、他の方の書き込みであるように、一介の写真家に、それを理解する云々より、いい写真を撮ってもらう方がはるかに良いことなのです。
それ故、端的に「写真をプロとしてやるならMacintoshを使え!」となるわけです。(の、デスクトップですけど。)
もし、メールをやるとかWEBをするとか経理をするなら、絶対にWinです。猛烈便利。
また、これらとは別に、Macintoshが誤解される要因があります。ユーザーが少なすぎて、一般サービスで対応されていないのです。これも経済としての問題ですが、例えばポータルサイトのゲームやギャオなどのサービスでMacintoshは使えません。PCユーザー全体に対してたかだか数%しかいないMacユーザーの為に開発からサービス/サポートまでを割くには無駄が多すぎなのです。
また、アプリが開発しにくい為、Winでいいソフトもマックで使えなかったり、経済的理由でマック版が出なかったりします。
これらは一時期Macintoshが不況に喘いだ時に、サードパーティーなどに対してきちんと対応しなかったということも一因としてあります。
かつてOS_Xジャガーやサファリにバグが多すぎたというのもプログラマなどに嫌われる要因だったり。
余談ですが、プログラマーやシステムエンジニアは仕事ではWinやUNIXで、私用でMacintoshという人は結構います。
余談2ですが、画像を扱うソフトで、WInの方がMacintoshの同じソフトより速いと言う方がいらっしゃいます。NikonやCanonのRAW現像ソフトはまさにそうです。
これははっきり言いますすがそれらのメーカーのソフトウエアの開発能力が低いです。きちんとネイティブ化できてないのです。
フォトショップなどで重ためのデータに対して同じ処理をしてみれば、マシンの差は歴然です。
そんな差が出ても、ネットブラウザはWinの方が速かったりするのです。
これは、CPUの特質の差が出ているとも言えるのです。(CPUセット)
わかりやすく言えば、ちょこまかしたデータ処理はインテル軍配、おもったいデータはMacintosh軍配なんですね。
余談3ですが、Winが走るハードをリリースしているメーカーさんはもう少しきちんとしたものをリリースすべきです。ユーザーをだましているとも取られかねない製品が多うございます。
ネットショッピングなどで画像をチェックすることが多くなりそれらだけでも大きな市場規模があるわけで、それらを根本で支えるPCの描画性能は無視できない世界です。キャリブレーションする/しない以前に、しても無駄なものを値段だけで安く売るのはユーザーフレンドリーではありません。最低限、保証できない世界があることを告知して販売すべきですね。これは、安いMacintoshにも言えますけど。(比較論でまだまし)
以上でみなさんの答えになっているでしょうか?
注)ウイルス云々はここでは触れていません。ウイルスに強いのはユーザー数が少ないマイノリティであることが理由として大きいからです。
結論としてはWinもMacもいいところがそれぞれあるんだから使い分けるべし、です。
アップルに依頼されたセミナーでも同じことを発言しましたよ。トラック理論はアップルのHPにも過去出ています。(まだあるのかな?)
私の記載に対してコメントをいただく場合、お返事を要求される方や異論反論のある方は弊社HPのinfoメールからいただくと迅速にお返事可能です。
次にここのコメントを覗きに来るのがいつになるかわからない為、ご容赦くださいませ。
また、「先生方」という揶揄をされていますが、私はみなさんと同じただのユーザーです。まじめに言ってしまいますが、営業の為にセミナー等をしているわけではありません。セミナーや記事を執筆して営業の阻害になったことはあっても営業になったことはありません。
単純に、「くえるからいいや」と言う価値観なのと、本業は写真であるというスタンスと、得られたものを社会にフィードバックすべき、と考えているだけです。
他の方がどういうスタンスであるかはわかりません。あくまで僕はそうだ、というだけです。いうべきことはいうし、言うなら責任を持って発言すべし、と思っています。
湯浅さん、図々しくも場所をかりてしまい、重ねてお礼申し上げます。
くわえまして、私ゴトキのセミナーをお褒めいただき、大変恐縮です。
ありがとうございました☆
ぜひまたセミナーにいらしてくださいませ。
投稿: 矢部國俊 | 2006.07.15 02:49
ひょえ〜〜、矢部さんご本人からコメントいただくとは!!
すみませんでした、勝手にお名前を出してブログにしていて。。。
しかも、お忙しい中、これだけの長文で解説を頂き有り難うございます。
MacかWInか?実際、どうでもいい話なんですが・・・
ある程度、過剰反応されるだろうな、と思って確信犯的にブログでは書いていた僕も悪いのですが。
矢部さんには今回の件で多大なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。以後、個人名は出さないよう気をつけます。
投稿: tatsphoto | 2006.07.16 18:33
こちらこそ、いきなり書き込んでしまい、すいません。
さぞ驚かれたことでしょう。
おまけに、長々書いてしまい。。。。ちょっと反省。
しかし、こうやって感想を入れていただけると、大変ためになりますし、またうれしく思います。
ちょっといいたりないこともあったのですが、これ以上書くと迷惑千万なので割愛しました。
暑い日が続きますが、ご自愛くださいませ。
投稿: 矢部國俊 | 2006.07.17 16:54