勝負
昨日も書いたとおり、本日はエイベックスでアーティストの方の撮影。
この手の撮影でいつも思うのは「撮影は勝負」と言うこと。
お互いプロだし、金銭も伴っていての撮影だし、だいたいは問題なく行く。
ただ、カメラマンとして、良い写真が撮れたかどうかは別問題。
自分なりに良い写真になったと思えば、この勝負は勝ちだし、イマイチだったら負け。
もちろん勝ち負けは僕の中だけの話なわけだけど。。。
この手のタレントさんは「自分に何を求められているのか?」をよ〜く分かっている。それは世間のイメージというヤツだ。特に芸人さんなどは「キメ」のポーズでの撮影は日に何度も撮られるわけで、撮る方も当然それを撮らないとクライアントに怒られるし、、、撮られる方も手っ取り早く撮影を終わらせて次に行きたい、休みたいという気持ちが少なからずあるだろう。だから撮る方と撮られる方の予定調和がキメの撮影になるわけで。
だけど、それだけではつまらない。と思うカメラマンも多い。僕なんかもそうなんだけど。。。
もちろんキメも撮るけど、僕しか撮れないものが撮れたら、、、という幻想も常に抱いて撮影に望む。
今日の撮影は、、、勝つことは出来なかった。
クライアントの要望は満たしていると思うけど、僕の満足感は得られていない。
こういう結果の後はいつも思うんだよね。「俺ってこの仕事向いていないんじゃないか??」って・・・
この道20年、45にもなる中堅カメラマンが言う言葉じゃないと自分でも思うけど、そう思ってしまう。
断っておくけど、ちゃんとクライアントには満足されていると思う。次の仕事も来るだろうし。だけど、自分としてイマイチだと言うことだけ。もっと他に出来なかったのか?と少し後悔の念が残る。
今週は後半にまだ衆議院議員の小泉シスターズと呼ばれている方を撮影する予定がある。
自分の力の限りをもちろん出す。あとはタイミングと幸運の女神がこちらを向いてくれることを祈るのみ。
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