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2005.02.16

APA

APAに入ることになった。
APAとは?日本広告写真家協会という団体なのだが。。。僕たちの業界では知られている団体だが、一般人にも知られているか?と言うとそうでもないだろう。カメラマン団体には大きく二つの団体があってこのAPAともうひとつはJPSというもの。APAは広告関係の写真家が多く参加している団体で、JPSは一般的な写真家の参加が多いという認識がある。
今年度の新会員の募集があり、其れに応募していて、その審査が通ったという連絡をいただいた。

僕が写真を目指した時代ではこのAPAはものすごく権威のある団体で、入っている人たちもチョウが付くくらいの一流の広告写真家ばかりというイメージだった。僕がこの業界に入ってすでに25年くらいになるが、この僕がAPAに入れるとは、夢にも思わなかった。それほど僕にとっては雲の上のような存在だったということだ。

今回、こういうことになったのは、ある人とのお付き合いが有ったことに始まる。

その人はカメラマンなのだが、20年以上前、まだスタジオマンだった時代によくロケアシに付いていた人だった。当時はその人もフリーになったばかりということも有って、まだ事務所も間借りだし、アシスタントもいらっしゃらなかった。そんなこともあってよくロケアシとして使っていただいたのだ。

その後、僕もカメラマンになり、その人とは全くお付き合いはなくなったが、数年前、ある写真機材のショーでその人がメーカーのデモンストレーションをやっている時に、ばったり再会したのだ。
「ヤァ〜元気だった?」と気さくに声をかけていただいたのを今でも思い出す。15年ぶりくらいなのによく僕を覚えておいていただけたと感激したものだ。

年に一度、その機材のショーでご挨拶を交わすだけの関係が数年続いた。

去年、コダックで写真展をやった時、わざわざいらしていただいた。
その時、「イイ写真じゃない。今度APA入いんなよ。推薦するからさぁ」と言われた。
てっきりその時は社交辞令だろうと思って「はあ、ありがとうございます」と答えていたのだった。

年が明けて1月、いきなりAPAの入会案内が送られてきた。その日にメールで「案内送っておいたから応募するように」と。お世辞じゃなかったんだと、あのときの言葉を思い出した。

その夜、ネットで調べてみるとその方はAPAの理事をなさっていることを初めて知る。
今ではこの写真業界でも有名な会社を経営していらっしゃる。
僕の知っているその人は、アシスタントもなし、事務所も間借りだった。それを思うと時間の流れが感慨深かった。

そんなことで応募したのが1月末だった。

普通の人にはよく分からないことだと思うけど、この業界は未だに徒弟制度的なニオイが残っている。
僕はカメラマンのアシスタントと言う業種には付いていないでカメラマンになった。こういう出身だと、APAのような団体にはなかなか入るのは難しいのだ。もちろん、押しも押されもしないくらいのビックネームになればいいのだが。一般的なカメラマンでは自分が師としたカメラマンの推薦でもなければ入れない。
つまり、誰のアシスタントにも付いていないような僕みたいなカメラマンは誰も推薦などしてくれないという訳だ。

APAに入りたい、と思っていた訳ではないが、このチャンスを逃すとたぶん入ることはできないだろう。もう年齢的にも若手とは言えないし、、、年を取ってから入りたくなってもそうはいかないだろう。
これも何かの縁、いや、アシスタントでもない僕のことをこれだけ思っていていただけたことに、感謝しないとならない。

会社を辞めてすでに10年になろうとしている。いろいろな縁があっていろいろなところからのお仕事をいただいて、今まで生きてきた。縁を大事に、これからも生きていきたい。

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コメント

APA入会おめでとうございます。
それだけの実績を積んでこられたということですね。
ワタシはどう生きたらよいかわからない状態です。

投稿: おーくま | 2005.02.16 10:48

確かAPAって、会員の推薦が無いと入れないんじゃなかったでしたっけ。仕事上では絶対にプラスになるだろうし、おめでとうございます。こういうチャンスってのは、とりあえず掴んでおくに限りますしね(笑)

投稿: Shimizu | 2005.02.17 01:24

おめでとうございます!

Primera

投稿: primera | 2005.02.17 10:47

皆さん有り難うございます。
オメデトウ!ってこの話をするとよく返されるのですが、果たしておめでたいのかどうか?自分でもよく分かりません。
でも、今は名刺に入れようかどうしようか?悩んでいたりして(爆)
個人的に名刺に「何とか写真協会会員」と入れるのはオシャレじゃないと思っているので。。。
オジサマ向けの名刺に入れようかな???(笑)

投稿: tatsphoto | 2005.02.17 15:54

確かに名刺に入っていると権威主義なイヤミな感じもしますね。

投稿: おーくま | 2005.02.17 16:26

私も権威主義は嫌だけど、実際には、そうした肩書きで世間(特に、ハンコ持ってる人間)の見る目ってのは違ってきちゃうんですよね〜

投稿: Shimizu | 2005.02.18 03:20

APAが社団法人化を目指して関係各位に働きかけていた頃、私の師匠もその活動の一環として国会議員の先生のポートレートを撮影していました。私も何回かアシスタントとして同行したのですが、社団としての地位を確立するために関係者が物凄く苦労されたのを身近に見ていただけに、そのありがたさを今更ながら痛感します。APAがあそこで頑張っていなければ、写真家という職業は社会的な地位が低く位置づけられたまま推移していたでしょうし、監督官庁は異なりますがJPSの社団法人認可もなかったことでしょう。ちなみにAPAは経済産業省所管、JPSは文化庁=文部科学省所管の公益社団法人です。国の特殊法人・社団法人削減という方針がある以上、「写真」のジャンルでの社団はおそらくこの二つで打ち止めでしょう。

入ったからといって、日々の流れの中で何かが変わるということはおそらく無いと思いますが(というか、既に職業写真家として確固たるものを築いていらっしゃるのですから変わりようもないですよね)、これからは日本を代表する写真家のお一人として、今まで以上に活躍されることを期待しております。このたびはおめでとうございます。

投稿: Hyper底辺プロ | 2005.02.18 03:39

まずは入会おめでとうございます。

昨年の入会者を見たら、私が知ってる人が5人もいました。
みんな私がいたスタジオの出身者です。
というのは、やはり理事にそのスタジオの大先輩がいらっしゃいまして、みんなその方に便宜を図っていただいたのだと思います。
私も誘われましたが、広告をやってないし、会費が負担(T^T)なのでお断りしました。
ま、私自身、資格があると思いませんし。

湯浅さんを推薦して下さったカメラマンの方って、YFさんですか?

投稿: Gatto | 2005.02.18 22:12

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