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2005.01.30

いぬのえいが

映画の試写会に行く。
「いぬのえいが」と言う今年の3月に封切り予定の映画だ。
なぜ試写会に行けたかというと、、、実はこの映画のスチルを担当したのだった。もう1年近くも前になるが、クランクインの後、3月のことだったが、僕が仕事が無くてかなり精神的に参っている時に、それを察したのか、懇意にしている編集の方から紹介された仕事がこの映画のスチルの仕事だった。といっても1日だけのお願いという単発のお仕事だったが、、、。

この時はデジタルで撮れるスチルカメラマンと言うことで僕が候補になったと言うことだが、当時はまだまだ映画のスチルの業界ではフィルム撮影の方が多かったようだ。たった一年足らずの今となってはデジタル撮れませんというカメラマンの方が珍しいと言うくらいになってしまったが。

さて、スチルの仕事をやったのは、実を言うとほとんどその時が初めてくらいだった。もっとも、テレビの番宣のスチルなどの仕事もやったことあるし、ムービーの人とも何度も同じ撮影チームに入ったこともあるし、特に出来ないことはないだろうと思って引き受けた。と言うより、どんな仕事でも欲しかったというのが本音かもしれない。時期によっては仕事がない日が続くので将来への不安とかあって、やれるものはやってみたいという気持ちだった。

映画の撮影は関わる人も多い。僕たちのような写真の世界とは規模が全く違う。

その日は朝9時集合だったが、現場にはすでにセットが組まれていたことを考えると美術の人たちは更にその数時間前には入っていたのだろう。その日の撮影予定は2カ所で結局撮影が終わったのは次の日の2時を回っていた。それでも僕は早めに帰った方で、後かたづけをやっていた人たちは朝方まで掛かっただろう。
実働18時間くらい掛かっての仕事だったが、つらいと言うより楽しかった思いがある。多くのスタッフが「映画を作る」という目的のために動いているのは、何とも言えない一体感がある。映画の世界には「組」というものがあるのは知っているが、撮影が始まると自分の家族よりもその現場にいるスタッフといる時間の方が長くなるので、一種の家族的な集団になるのだろう。

ところで肝心の映画の話・・・

もし、犬を飼った経験のある人だったら、オススメです。僕も小学校時代までは犬が家にいて、それを思い出しました。

物語はいくつかの話をつなげたオムニバス形式になっているのですが、最後の話が泣けました・・・・もちろん台本を持っていたので内容は知っているけど、泣きました。実を言うと台本を読んだ時からちょっと泣けてたんですけどね。

映画館の中であれほど泣いたのは久しぶりでした。たぶん、タイタニック以来かも?
映画館の中で泣くのはかなりつらいですね。というのは周りの人に「あ、泣いてる」と分かられたくないので、、、特にオトコで泣いているのは僕なんか恥ずかしいと思っちゃいますね。だから、僕の場合は、泣きますが、涙は拭きません。流しっぱなしです。(笑) 暗闇なので涙が出ていても、拭くとかすするとかしなければ分からないのです。たぶん。。。でも激しく泣いてしまう時は肩が揺れて分かってしまいますね。シンドラーのリストを見た時はしゃくっちゃいました・・・

さて、無事、泣いたことも分からないように最後まで見ましたが、エンドロールに僕の名前を見つけた時はさすがに胸が熱くなりました。映画のエンドロールにはその作品に関わったすべての人の名前が載るのですが、こんな末端のスチルのカメラマンまで載せて頂いたことにスッゴク感動してしまいました。

機会があったらまたこの手の仕事をしてみたいですね。時間が掛かって大変だけど、その分出来上がった時の感激も大きいですから。

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コメント

はじめまして。
だいぶ前からこちらのBLOGは、ほぼ毎日のように見させて頂いていました。
TVドラマなどでは良くある「一体感、達成感」を現実の仕事で味わえるなんてとてもうらやましく思えました。
私も写真屋ですが、強烈に感激できる仕事やってみたいですね~。

投稿: sugano | 2005.01.31 20:36

i-incでのご挨拶、ありがとうございました。
人の板でResも何なんで、ここで御礼させていただきます。

まあ、またすぐお会いするでしょう。佐渡とか(笑)

そうそう,Tさんとの講演、がんばってください。

投稿: yamada | 2005.01.31 20:36

ワタシはこの手の仕事(TVのスチールや、ミュージシャンのステージ写真など、既存のスタッフの中に入ってする仕事)っていつも寂しい後味がするんですよ。
気にしなきゃいいと思うんだけど、楽しいほど、自分は根本的にはお客さんなんだって感じてしまう。帰りにいつも気が狂いそうなほど寂しくなるのです。

投稿: おーくま | 2005.02.01 10:32

sugano さん、初めまして。
毎日見るほどのものじゃないですよ。テキトーにお願いします。(笑)
営業写真の方ですか?隣の芝生は青いのかもしれませんが、営業写真の方がお客からの反応がダイレクトで、感激出来そうですが・・そうでもないですか??

yamadaさん、あちこちでお世話になっています。
佐渡は・・・行かないな。以前行ったことあってそれほど良いところとは思えないんですけど、、、遠いし。
セミナーは、、、どうなんでしょう??僕がお金を取って良いのか?今も自信がありません。

おーくまさん、どうも。
ナイーブですね。気持ちは分かります。でも、多かれ少なかれ仕事ってそうじゃないですか?お祭りみたいなもので終わると寂し。
仕事以外でも、所詮一人なのかなって、思うことも多々あります。な〜んてね。

投稿: tatsphoto | 2005.02.01 19:40

私も試写会のご案内をいただいているので(プレス向けの小規模の試写会は何回かあるのです)、ぜひ見に行かなくては。

中村獅童の出演シーンを湯浅さんが撮影したのは、もう1年近く前の話なんですね。月日の流れるのは速いなあ・・・。

投稿: newsまつい | 2005.02.03 02:05

はじめまして。

亀のように遅いトラックバックですが(笑)
「いぬのえいが」の記事をトラックバックさせて下さいね。

私は予告編で泣けました!
映画館で見たら、どうなる事やら。。。

ではでは。

投稿: さおべぃ | 2005.02.25 23:35

さおべぃさん、はじめまして。

いぬのえいが、良いですよ。一人で行って思いっきり泣いてください。すっきりしますから。(笑)

投稿: tatsphoto | 2005.02.28 15:02

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Fan!ここの『CinemaWave』のメルマガで(私の)涙腺直撃、間違いなし!の映画情報を見つけました。その名も『いぬのえいが』。"犬のいる生活"を描いたエピ... [続きを読む]

受信: 2005.02.25 23:32

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